ルヴァン杯制覇の福岡・柳田強化部長は長谷部監督の招集理由を「勝ち点を持っている監督」

＜福岡・浦和＞前半、指示を出す福岡・長谷部監督　（撮影・白鳥　佳樹）
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　ルヴァン杯決勝が4日に行われ、福岡が浦和を2―1で下して、大会初制覇。悲願のクラブ初タイトルを獲得した。

　チームを優勝に導いた長谷部監督を裏から支えたキーパーソンの一人が、15年はJ2の大分で監督を務めた経験を持つ柳田伸明氏（52）だ。19年から強化部長としてクラブに携わっている。

　J2水戸を率いていた指揮官に「勝ち点を持っている監督だからオファーしました」と述懐。「データを持っているのはもちろん、戦い方ですよね。負け試合を勝ち点に1にするために、選手を生かせるマネジメントをされている」と評価してのものだった。その目は間違っていなかった。選手への声のかけ方や起用法などから「ものすごくリスペクトしている方だなと感じる。自身が現役の時の経験が生かされているのでは」と推察した。

　今季の福岡は地元にゆかりのある選手を補強して、活躍している傾向がある。福岡市出身で元日本代表の井手口はセルティック（スコットランド）から加入し、リーグ戦で18試合に出場。東福岡OBのFW佐藤はJ2の東京Vから加入して24試合で4得点。熊本県出身で福岡大OBの大卒ルーキー・鶴野は天皇杯の準決勝で得点を決めるなど、リーグ戦で17試合に出場し、1得点。柳田強化部長は「補強にはストーリーが大事。福岡の人は福岡愛が大事。地元の高校に関わった選手とか、より応援する」とポイントにしている。