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J2大分 前半戦は3連勝締めで2位 FW藤本が決勝弾

[ 2023年6月18日 06:00 ]

明治安田生命J2第21節   大分1―0岡山 ( 2023年6月17日    レゾナックドーム )

決勝点を決めた大分FW藤本(左)
Photo By スポニチ

 FW藤本一輝(24)がわずかな隙間をこじ開け、チームを3連勝に導く決勝ゴールを叩き込んだ。

 0―0で迎えた後半35分だった。前線で渡辺からパスを受けたサムエルがペナルティーエリア左に走り込んだ藤本にパス。パスを受けた藤本は角度のない場所からシュートを打ち、相手GKに触られながらもネットを揺らした。

 「相手のスライディングが見えたし、(渡辺)新太くんが中にいるのは分かっていたけどパスを通すのが難しかった。相手GKも新太くんに反応したと思って流し込んだ」

 冷静な判断が光った決勝弾はチームトップとなる自身今季5点目。際どいゲームを勝利に導いた値千金の一撃を「良かった」と喜びながらも「物足りない」と不満顔。「1点だけでなく、どんどんゴールが入るゲームがしたい」と得点への意欲をみせた。

 「チャンスは全試合来ている。もっと質を上げていかないと」。新エース襲名へ、後半戦はギアを全開に上げていく。

 この試合でリーグ戦前半戦が終了。目標の勝ち点42には届かなかったが、勝ち点40の2位でJ1自動昇格圏を維持している。下平隆宏監督(51)は「前半の折り返しをしっかり勝ってホームで喜び合って折り返しを迎えられるのはうれしい」とケガ人続出の中で達成した3連勝に安堵(あんど)。「踏ん張って勝ち切れたことはチームとしての成長も感じられる一戦だった」と手応えあり。粘り強く勝ち点を積み重ねた前半戦を振り返った。

 「すごくいい連勝スタートで入れた。うまくいかない時期にシステムを変えて試行錯誤。選手起用も若い選手を試しながら新しい選手も頑張ってくれて何とか勝ちを拾ってくれている。80点くらいはつけられるが、盤石の2位ではない」

 後半戦はさらに対策を練られ厳しい試合が続くことが予想されるが、指揮官は「気を緩めずやっていくしかない」と覚悟。野村も「これからの夏場、ラスト10試合は勝ち点取るのも大変な堅い試合になる。慢心せずやりきれたら良い結果が出ると信じている」

 至上命題のJ1復帰へ、後半戦も勝利を重ねる。

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