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浦和・早川 クラブ最年少17歳弾!28年ロス五輪世代躍動、こぼれ球に冷静左足

[ 2023年4月20日 04:45 ]

ルヴァン杯1次リーグ第4節   浦和1ー1湘南 ( 2023年4月19日    埼玉 )

前半、ゴールを決めた浦和・早川は喜ぶ(撮影・西海健太郎)
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 各地で10試合が行われ、B組の浦和はホームで湘南と1―1で引き分けた。J公式戦初先発となった17歳のMF早川隼平(じゅんぺい)が0―1の前半43分に同点ゴール。またC組名古屋の17歳FW貴田遼河(きだ・りょうが)が横浜FC戦で2ゴールと、ともに2005年生まれの28年ロサンゼルス五輪世代がそれぞれクラブのJ公式戦最年少得点を記録した。A組の横浜とC組の名古屋が、ともに4連勝の勝ち点12で準々決勝進出を決めた。

 浦和の歴史の一ページに、早川の名前がしるされた。前半43分、味方のシュートが相手GKにはじかれたところに反応。「枠から外せないな、と。打ち分けさえできれば決められると思った」。ユース所属でトップチームでプレーできる2種登録の高校3年生。初先発で初めての埼玉スタジアムにもかかわらず、実に冷静に左足を合わせた。

 17歳4カ月14日での得点は大会史上4番目の若さ。06年のFWエスクデロ(17歳6カ月28日)を抜く、クラブのJ公式戦における史上最年少弾を観戦に訪れた両親の前で決めてみせた。しかし「知らなかった。(スタッフから)記録だと聞いてびっくりした」といい、あどけない顔の17歳は「決められたのはうれしいけど、まだ実感はない」と笑みをこぼした。

 5日のルヴァン杯川崎F戦で初出場したばかり。ピッチに入るまでは緊張が勝っていた。ただ「小学1年から知っている」という下部組織の先輩DF荻原から「堂々とプレーしろ」とアップ中に声をかけられてスイッチが入った。

 スコルジャ監督も「才能豊かな(早川)隼平がとてもいいパフォーマンスでゴールを決められて良かったと思う」と褒めた。勝利は得られなかったが、これで公式戦10戦負けなし。「もっと成長しないといけない」という俊英のゴールで、今月末から始まるACL決勝へ加速していく。

 ◇早川 隼平(はやかわ・じゅんぺい)2005年(平17)12月5日生まれ、埼玉県出身の17歳。浦和ユースに在籍し、昨季も2種登録で22年2月19日のJ1開幕戦、京都戦でベンチ入りを果たした。今季の4月5日ルヴァン杯川崎F戦でデビュー。U―17日本代表。1メートル63、65キロ。利き足は左。

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