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【Jトピ~データで読み解く】ボランチ伊藤が浦和の心臓 1メートル85の24歳が好調チームけん引

[ 2023年4月5日 05:05 ]

ミドルサードでのタックル奪取5傑
Photo By スポニチ

 浦和はJ1史上3チーム目の1000試合を達成した3月31日の柏戦で3―0勝利、17年以来の4連勝と好調だ。チームをけん引している一人がMF伊藤敦樹(24)。1メートル85の大型ボランチが中盤で輝きを見せている。

 浦和のアカデミー育ちの伊藤は、大卒1年目の21年から主力として活躍、今季も開幕から全6試合に先発出場を続けている。

 ボランチでコンビを組むMF岩尾と好連係を見せ、中盤で高いボール奪取能力を披露。今季のタックル数23回は全体2位タイ。特に主戦場としているミドルサード(ピッチを3分割した中央エリア)でのタックル奪取数は12回と全選手最多だ。戦局を変えるインターセプトも全体3位タイの4回と守備項目で高い数値を残す。

 守備だけでなく、3列目から積極的に前線へと飛び出す動きも魅力で、3月11日の神戸戦では敵陣PA内まで走り込み、MF大久保からのボールを左足ダイレクトで今季初ゴールとなる決勝弾。柏戦でもピッチを縦横無尽に駆け回り、攻守で存在感を見せた。走行距離はチーム最長の11・35キロをマーク。後半30分にはGK西川から右サイドのDFショルツにパスが通ると見るや、伊藤が自陣ゴール前からセンターサークル右付近まで駆け上がり攻撃のつなぎ役に。大久保にパスを通すと、そこからFWシャルクの得点が生まれた。

 長身ながら足元の技術もあり、相手のプレッシャーがかかる中盤の選手だが今季のトラップ158回中、成功は155回と失敗は3回のみ。成功率98・1%は150回以上トラップしたMFの中で最も高い。しっかりとボールを止め、次のプレーへとつなげている。

 開幕2戦は連敗スタートも3月は全勝で首位神戸を猛追。スコルジャ新監督の下でも欠かせない選手となった伊藤のさらなる成長に期待したい。(データ提供・データスタジアム)

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