×

新潟 鈴木弾で刻む新たな歴史 敵地で浦和初撃破へのキーマン

[ 2023年3月18日 04:30 ]

リラックスした表情の鈴木(左)
Photo By スポニチ

 アルビレックス新潟は18日、アウェーで浦和と対戦する。昨季8得点すべてをアウェーで挙げたFW鈴木孝司(33)は、今季も2月26日の広島戦でゴールを挙げるなど、アウェーでの強さは健在。新潟はこれまでアウェーでは一度も浦和に勝ったことがないが、頼りになるベテランが負の歴史にストップをかける。

 チームはリーグ唯一の無敗と好調の波に乗り、ベテランFWの表情も実に生き生きとしている。「試合をしながらチーム、個人でJ1のレベルを肌で感じて成長できている。向上心というか、絶対に勝つという気持ちを持てている」と好調の要因を話す。

 新潟はこれまで浦和を苦手としてきた。リーグ戦通算成績は3勝5分け24敗。しかもアウェーではこれまで一度も勝ったことがない。そこで頼りになるのが鈴木だ。昨季J2で挙げた8ゴールは、全てアウェー。今季の初ゴールも敵地での広島戦だった。「試合ができる喜びをかみしめながらゴールを狙っていく。連勝とかは気にせず目の前の試合に勝つだけ」とアウェーでの浦和戦を前に決意を口にした。

 鈴木自身は19年8月から20年までC大阪でJ1を経験。今季は3年ぶりとなるJ1の舞台を戦っている。「相手との駆け引きというか、相手が自分のプレーを引き出してくれるときもあるし、90分間やり方を工夫しながら自分のプレーを考えてやれる」とレベルの高いDF陣とのマッチアップに神経を使いながらも楽しんでいる。

 今季はボールを保持して攻める従来の戦い方に加え、高い位置でボールを奪ってのショートカウンターや、後方からのロングカウンターなど、攻撃のバリエーションが多彩になっている。「相手にボールを持たせるときもあるし、苦しい時間にボールを奪ってカウンターとかゲーム展開でいろいろな攻めができている」と攻撃面での手応えを口にする。

 対する浦和は長身の外国人CB(センターバック)をそろえるが「ギャップに立ってズレが生じたところを突いていきたい。個は強いと思うので剥がしたときがチャンスだと思う」と隙を見逃さずにゴールを狙う。“アウェー男”の鈴木が、天敵の地元で白星を奪い取る。

続きを表示

2023年3月18日のニュース