川崎F　10年ぶりの開幕戦黒星　昨季王者にホームで借り返せず、鬼木監督「悔しい思い」

明治安田生命J1第1節   川崎F1―2横浜 （ 2023年2月17日    等々力 ）

＜川崎F・横浜＞厳しい表情の川崎Fイレブン（撮影・西海健太郎）
Photo By スポニチ

　明治安田生命J1リーグが開幕し、ホームの川崎Fは横浜に1―2で敗れた。シーズン開幕戦に敗れるのは10年ぶり。昨季3連覇を阻まれた借りを開幕戦では返せなかった。リーグ戦では昨年6月18日の札幌戦以来10試合負けなしと強さを発揮していた本拠地で、今季は早々に敗れた。

　ボール支配率でもシュート数でも上回りながら、ゴールが遠かった。前半19分に華麗なパスワークから最後はMF遠野が抜け出すも、相手守護神の好セーブに遭う。前半29分にFW宮代が放った強烈な右足ミドルはクロスバーに嫌われ、後半9分の遠野の決定的なヘディングも枠を外れた。後半アディショナルタイムにDF佐々木のアシストからようやく新主将のMF橘田が1点を返すも、追いつけないまま終了の笛が鳴った。

　守備の要のDFジェジエウは退場で次節出場停止し、DF車屋は負傷交代。タイトル奪還へ、厳しい船出となった。だが、鬼木監督は「自分のやってほしいプレーは数多く出してくれた。このゲームを勝たせてあげられず悔しい思いがあるが、ここから下を向かずにやり続けることが重要」と前を向いた。