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ブライトン・三笘 また終了間際に劇的弾! 今季公式戦7ゴール中4点が決勝弾

[ 2023年2月6日 04:00 ]

プレミアリーグ   ブライトン1ー0ボーンマス ( 2023年2月4日 )

<ブライトン・ボーンマス>後半42分、クロスを頭で合わせゴールを決めるブライトンの三笘(ロイター)

 イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(25)が4日、ホームのボーンマス戦で公式戦3試合連発となる劇的な決勝点を決めた。FA杯16強に導いた右足芸術弾に続き、今度は頭で0―0の後半42分に決勝ゴール。文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれた。リーグ戦は直近5戦4発。今季公式戦通算7ゴールのうち4点が決勝弾という25歳は、試合の支配者になりつつある。

 三笘がまた、ヒーローになった。下位チームとのドローを阻止する決勝ゴールが生まれたのは、後半42分だ。左サイドでボールを持つやいなや3人に寄せられると、いったん味方に預けてペナルティーエリア内へ進入。左クロスに合わせて瞬時にマークを外し、下がりながら跳んで頭で合わせた。

 「ヘディングシュートはあまり得意ではないので、自分でも驚いている。勝ち点3を獲得できて本当にうれしい」。あの“空中ダブルタッチ”からの一撃でリバプールを破った先月29日のFA杯4回戦に続き、公式戦2戦連続で劇的な決勝点。得点後はハーフラインまで疾走し、仲間からもみくちゃにされた。本拠地には「ミトマ!」の大合唱が響いた。

 まさに“決める男”だ。今季公式戦通算7ゴールで、特筆すべきはうち4得点が決勝点、1得点が同点弾と、7割以上のゴールが試合を決定づけていること。何度も主役に躍り出るドリブラーは「毎試合決める意識でやっているし、どんどん乗ってくるところもある。逆にプレッシャーもうまく楽しめている」と好調の理由を口にした。

 決定力に酔いしれているのはファンだけではない。デゼルビ監督は英BBCの取材に対し、「三笘がピッチにいるときは常に1ゴール、そして1対1の状況を期待できるので、決して交代させるわけにはいかない」と絶対的な存在であることを強調した。日本代表だけではなく、ブライトンでも“Tactics MITOMA(戦術・三笘)”化が止まらない。

 プレミアリーグでの日本人シーズン最多得点記録は、12~13年マンチェスターUでの香川、17~18年レスターでの岡崎が記録した「6」。現在5得点の三笘はあと1得点でトップに並び、記録更新は視界に入っている。常に対策の上を行き、苦手なゴールでさえあっさり決める。「より注目してくれればうれしい」と話す三笘の一挙手一投足に、日本だけでなく、世界がくぎ付けとなっている。

 《得票率79・9% 文句なしMOM》試合のMOMに選出された三笘は、プレミアリーグ公式サイトのファン投票でも断トツの得票率79・9%でMOMに選出された。地元メディアはほぼ全て最高評価。英紙デーリー・メールは「ブライトンは三笘という新しい宝石を発見した。掘り出し物の最新版だ」と移籍金わずか4億円で加入した事実に改めて触れ、「このペースで活躍を続ければ、クラブは夏に三笘への獲得オファーに直面することになるだろう」と記した。

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2023年2月6日のニュース