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札幌・DF中村桐耶 圧倒的走力で左CB福森の牙城崩す

[ 2023年2月6日 06:00 ]

2月17日開幕 J1注目の新鮮力

恵まれた体格とスピードでレギュラー奪取を目指す中村
Photo By スポニチ

 高き壁に挑む。札幌のDF中村桐耶(22)が狙う3バックの左はDF福森の定位置。今やJリーグNo・1プレースキッカーとの呼び声高い男の牙城を崩すのは簡単ではないが、札幌の下部組織出身でプロ5年目の若武者は、昨季リーグ戦デビューを飾ると12試合(先発出場は3)に出場しブレークの兆しを見せた。

 1メートル86、78キロと恵まれた体格を持ち身体能力も高い。特にスピードは目を見張るものがある。正確無比な左足のキックを武器に圧倒的な攻撃力を誇る福森に対し、中村はスピードと走力に優れる。昨季は球際で勝ち切る場面が増え、攻撃では奪ってからそのスピードを生かし、前に持ち出せるのが魅力。周囲との連係からチャンスを何度もつくり出すなど、プレーの質が格段と上がった印象だ。

 今季から背番号は1桁になった。オフに柏へ電撃移籍した、同じ下部組織出身で攻守の要だったMF高嶺の「6」を受け継いだ。「絶対的な選手だったトモキ君(高嶺)がつけていたので。自分にプレッシャーをかけたかった」と並々ならぬ覚悟で沖縄キャンプに臨んでいる。左MFでもプレー可能だが「目標はレギュラー奪取」と、まずは同じ左利きの偉大な先輩、福森に挑戦する。(青木 一平)

 ◇中村 桐耶(なかむら・とうや)2000年(平12)7月23日生まれ、北海道むかわ町出身の22歳。札幌U―18所属の3年時にルヴァン杯磐田戦で公式戦デビュー。19年にトップチームに昇格するも同年夏にJFLのHondaFCに期限付き移籍。21年に札幌に復帰し、昨季5月7日の京都戦でリーグ戦初出場を果たした。J1通算12試合0得点。1メートル86、78キロ。利き足は左。

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2023年2月6日のニュース