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C大阪復帰・香川 33歳の覚悟「横一線で競争。年齢は関係ない」 背番8で入団会見

[ 2023年2月6日 06:00 ]

背番号8のユニホームを着てフォトセッションを行う香川(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 ベルギー1部シントトロイデンからC大阪に復帰した元日本代表MF香川真司(33)が5日、東京都内で会見し「横一列で競争。年齢は関係ない」と実力でポジションを奪う覚悟を示した。ドイツ1部ドルトムントに移った10年夏以来、12年半ぶりの復帰。背番号は当時もつけたクラブの象徴的なエースナンバー「8」に決まった。悲願のリーグ制覇へ、7日の全体練習から合流する予定だ。

 積み上げてきた数々の栄光は関係ない。濃紺のスーツとネクタイに身を包み、口ひげをたくわえた香川は、10年夏以来の復帰に決意と覚悟を示した。

 「僕が18歳であろうが、今は33歳ですけど、横一列で競争は競争。年齢は関係ないというのはすごく感じているので、これからもっと飛躍したい」

 常に成長を求めるレジェンドは、特別扱いを望まない。21歳でドイツへ渡り、23歳で移籍したマンチェスターUではプレミアリーグでアジア人初のハットトリックを達成。欧州における日本人の評価を高めてきたが、もう過去の話だ。「プレーで目立って評価されたい。過去から得る期待がたくさんあるのは理解していますけど、今の自分自身を最大限に表現して、年齢問わず成長していきたい」。いちプロ選手として、実力でサポーターを、サッカーファンをとりこにするつもりだ。

 クラブの象徴でもある背番号8を森島寛晃社長(50)から再び託されての再出発。「この番号を背負わせていただくのは非常に光栄なこと。その意味というのは大きく理解している。それを背負いながら戦えることを喜びに変えるだけ」と重みを感じながら、あす7日の全体練習から合流する予定だ。

 高校時代にスカウトしてくれた小菊昭雄監督(47)が指揮を執る現状にも「どこのクラブでも代表でもそうですけど、選手と監督の関係性は変わらない」となれ合いにはしない。C大阪にとって、J1の頂点はまだ見ぬ景色。積み上げてきた土台に香川が有形無形の力を添え、秋に季節外れの桜を咲かせる。(北野 将市)

 ◇香川 真司(かがわ・しんじ)1989年(平元)3月17日生まれ、兵庫県神戸市出身の33歳。FCみやぎバルセロナから06年にC大阪入り。10年7月にドルトムント移籍。12年6月にマンチェスターUに移籍し、14年夏にドルトムントに復帰。19年1月トルコ1部ベシクタシュに期限付き移籍し、同年8月にスペイン2部サラゴサに完全移籍。21年1月にPAOK、22年1月にシントトロイデンに加入。国際Aマッチ97試合31得点。1メートル75、68キロ。利き足は右。

 <香川に聞く>――このタイミングでJリーグ、C大阪へ復帰を決めた理由は?

「W杯が終わり、自分の中ではそこまでヨーロッパでやるというのは決めていて、ちょうどそのタイミングで(足の)手術をして、リハビリをしながらこの先のことを考える時間が非常にあった。このタイミングがベストだなと思ったので決断しました」

 ――チームの目標はリーグ戦3位以内、タイトル獲得だ。

 「間違いなく今年は去年よりいい成績を残せる。自分がどう加わって、また新しいものを生み出していけるか、そういうイメージを日々している。(日本の)夏場は12年半ぶり。不安な気持ちは正直ありますし、しっかりと準備していかないといけない」

 ――どこのポジションに入るか注目を集めている。希望は?

 「そこは意識していなくて、監督が求めるポジションを準備していきたい。どのポジションで自分がフィットするのか、練習の中で積み上げていかなければいけない」

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2023年2月6日のニュース