×

【カズ独占激白(2)】2月で56歳、プロ38年目のポルトガル挑戦へ「情熱は高まる一方だから困るよね」

[ 2023年1月26日 05:30 ]

報道陣に囲まれるカズ(撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 ポルトガル2部オリベイレンセに今夏まで期限付き移籍することで基本合意している元日本代表FW三浦知良が単独インタビューに応じ、55歳で迎える通算5カ国目の海外挑戦に向けた胸中を激白した。カズは25日、羽田空港からポルトガルへ出発。新天地でのプロ38年目へ、27日のメディカル検査を経て正式契約をかわす。

 2月26日には56歳になる。引退の2文字は頭にない。50歳を迎えた5年前には「カズのまま死にたい」と言う名言も残した。その思いは変わらない。

 「サッカーへの情熱は高まる一方だから困るよね。だから、このままだとカズのまま死ぬよ(笑い)。でも50歳の時より、体が大変になっているのも分かる。練習が1時間半だとしたら体のケアはその2倍。マッサージも最低2時間はする」

 そこまでしてなぜ、走り続けるのか。もしも98年W杯に出場していたら、「外れるのはカズ、三浦カズ」の悲劇がなかったら、カズの現在は変わっていただろうか。

 「もしもの話は分からない。あの時、落選したから続けているわけではないし、続けられるものでもない。1つ言えるのは、昔から55歳までやろうとは思っていない。毎日、積み重ねて来て今がある。今も60歳は無理かなって思うよ、でも50歳のときは55歳はなぁ~って思っていたから。W杯に出られなかった悔しさはあるし、それがモチベーションになっている部分もある。でも、それと続けられるのは別問題だよ」

 多くの栄光と挫折があった。カズの足跡は日本サッカーそのものだった。だからこそ今でも日本人選手が欧州CLで決めた得点よりもカズの得点が大きく報じられることがある。1つのアイデンティティでもある。

 「年に1回は新聞の一面になりたいと思ってやってる。やっぱりネットニュースのトップ記事と新聞の一面は違うからね。ネット記事は時間が経てば消えちゃうけど一面はコンビニでも駅の売店でもその日ずっと残るから。でも3月のWBCは外さないと。全部持って行かれちゃうよ、あのメンバーには(笑い)」。

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月26日のニュース