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シャルケ・上月 香川超えブンデス2戦目初ゴール!ツキに恵まれた?ドイツ5部から成り上がり

[ 2023年1月26日 04:00 ]

ドイツ1部   ライプチヒ6ー1シャルケ ( 2023年1月24日 )

<シャルケ・ライプチヒ>後半、ゴールを決めるシャルケの上月
Photo By AP

 シャルケのFW上月(こうづき)壮一郎(22)が24日、デビュー2戦目となったホームのライプチヒ戦で圧巻のブンデス1号を叩き込んだ。後半11分にクロアチア代表DFグバルディオルのマークをかわしてネットを揺らした。チームは1―6と大敗したが、ドイツ誌では高い評価。J2時代の京都からドイツ5部でもプレーした苦労人アタッカーが、1部残留の救世主として名乗りを上げた。

 W杯カタール大会で森保ジャパンの壁になったクロアチア代表DFを翻弄(ほんろう)した。4点ビハインドの後半11分、敵陣中央でパスを受けた上月は完璧なファーストタッチで、寄せてきたDFグバルディオルを振り切った。そして冷静に右足で流し込み、デビュー2戦目で初得点をマークした。

 「残念な結果で本当に悔しいです。次の試合に向けて良い準備をします」。勝利には結びつかず自身のツイッターでは喜びを封印したが、ドイツ誌キッカーは“再び希望を与える”として高い評価。21日のEフランクフルト戦でも見せ場をつくっており、最下位に沈むチームの救世主として期待が高まってきた。

 日本代表MF久保らとともに17年U―17W杯に出場したものの、ここまで決して順風満帆ではなかった。当時J2京都ではポジションが定まらず、21年12月に契約満了となり退団。その後にボルシアMGから正式オファーが届いたが23歳以下の選手に対する育成費支払いなどの条件面で折り合わず、22年1月からドイツ5部相当のデューレンでプレーせざるを得なかった。

 だが「リスペクトの証です」と口にし、尊敬するMF本田圭佑の金髪をかつてまねたアタッカーの心は折れなかった。11試合5得点5アシストを挙げて同年夏にシャルケ入団のチャンスをつかんだ。U―23チームから、昨年末にトップチームに昇格し、プロ契約を勝ち取った。現在は自身が最も得意とする右サイドが主戦場。どん底からはい上がってきた新鋭が、低迷するシャルケの光になる。

 ◇上月 壮一郎(こうづき・そういちろう)2000年(平12)12月22日生まれ、京都府出身の22歳。京都U―18で18年に2種登録されJ2デビュー。19年にトップ昇格し21年まで所属。17年U―17W杯日本代表。J2通算18試合0得点。1メートル81、74キロ。利き足は右。

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