元京都のシャルケ上月が先発デビュー　右ウイングで再三好機に絡んで存在感

ドイツ1部   シャルケ0―3アイントラハト・フランクフルト （ 2023年1月21日    ドイツ・フランクフルト ）

上月壮一郎
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　シャルケのMF上月壮一郎（22）がリーグ再開初戦となるアイントラハト・フランクフルト戦で先発デビューを果たした。21年12月にJ2京都を退団した若武者はドイツ5部デューレンを経て22年夏にシャルケに加入。U―23で戦う4部相当のシャルケ2で14戦8得点を記録していた。W杯中断期間中の練習でトップチームに合流して親善試合で4戦連続弾を決めるなどサイドアタッカーとして存在をアピールしてプロ契約を勝ち取った。

　4―3―3布陣で右ウイングに入った上月は開始約40秒でボールが足元に収まればチャンスかという場面で足を滑らせる不運もあった。しかし、その後は落ち着きを取り戻し、前半13分には右クロスで好機を演出。同21分にはシュート性の鋭い一撃を放った。チームはその直後に先制を許したが、上月は同32分にもペナルティーエリア内の右でこぼれ球を拾って至近距離から右ポスト直撃のシュート。1分後にも右サイドから折り返し、得点力不足で最下位に沈むチームの攻撃を活性化させた。

　上月は後半開始2分にも左サイドからのFKに頭でシュート。ドイツ代表GKトラップの好守に阻まれたものの、場内を沸かせた。0―2の後半29分に退き、チームは最終的に0―3で敗れたが、22歳の成長株は新戦力として存在感を発揮。敗戦の中で今後の活躍に期待を抱かせた。