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どうする森保JAPAN 3・24第2次政権初陣 新しい戦力と新しい景色へ再出発

[ 2023年1月20日 04:00 ]

<セルティック・セントミレン>前半、競り合うセルティックの小林(左)
Photo By 共同

 日本代表の森保一監督(54)が、第2次政権初陣となる3月の国際親善マッチ2試合(24、28日)で、新戦力を試す計画を立てていることが19日までに判明した。関係者によれば、指揮官はW杯カタール大会に負傷を抱えて臨んだ数選手の招集を見送る方針。新戦力候補には、18日にスコットランド1部セルティックでデビューしたDF小林友希(22)、スイス1部グラスホッパーのMF川辺駿(27)らの名前が挙がっている。

 スタッフの陣容も決まった森保第2次政権が、3月の初陣へ向け、早くも本格始動したようだ。指揮官は今月末に欧州視察へ出発予定。初入閣した元日本代表MF名波浩コーチ(50)、同FW前田遼一コーチ(41)も同行する可能性が浮上しており、今やメンバーの大半を占める欧州組の状態などを総出でチェックする見通しという。

 その中で指揮官が重要視しているのが、新戦力の発掘だ。欧州各国リーグが中断される形で開催された異例のW杯カタール大会。過密日程の中、DF冨安(アーセナル)、DF板倉(ボルシアMG)、MF守田(スポルティング)らケガを抱えながら臨んだ選手も多くいた。そういった背景もあり、日本協会はさらなる負担を憂慮。各クラブとの事前合意の下、選手によってはW杯後初の国際Aマッチデー(IMD)で招集を見送ることも検討している。

 そこで浮上するのが、“代役”となる新顔招集だ。関係者によれば、今月神戸からセルティックに移籍したDF小林らが既に候補に浮上。小林は18日のセントミレン戦で、新天地デビュー。センターバックでフル出場し、前半15分にはポスト直撃のシュートを放つなど、早くも真価を発揮した。各年代の代表でも活躍した逸材で、貴重な左利き。今後ポジション争いに食い込んでくる可能性は十分にある。

 また、グラスホッパーで主軸に成長したMF川辺も候補の一人。森保監督には広島で、名波コーチには磐田で指導を受けた縁もある。同クラブには昨年9月のドイツ遠征で招集された瀬古も所属しており、指揮官が直々にスイスを訪れる可能性もありそうだ。

 11月からは26年W杯に向けたアジア2次予選もスタート。森保監督は「まずはアジアの予選をしっかりと勝ち抜くことを考えながら、さらにブラッシュアップできるように」と話しており、新戦力発掘で競争を激化させ、W杯でドイツ、スペインを破ったチームのさらなる成長につなげていく。

 ◇小林 友希(こばやし・ゆうき)2000年(平12)7月18日生まれ、神戸市出身の22歳。神戸の下部組織出身で、16年5月にトップチームに2種登録。18年4月4日のルヴァン杯湘南戦でトップデビューし、同15日の横浜戦でJ1デビュー。19年にトップ昇格し、同7月にJ2町田、20年には横浜FC(当時J1)に期限付き移籍。昨年から神戸に復帰し、今年1月にセルティックに移籍。日本代表はU―15から各年代で選出され、17年U―17W杯に出場。1メートル85、76キロ。利き足は左。

 ◇瀬古 歩夢(せこ・あゆむ)2000年(平12)6月7日生まれ、大阪府出身の22歳。10年にC大阪の下部組織に入団し、16年にトップチームに2種登録。18年10月にプロ契約し、19年5月4日の松本戦でJ1デビュー。同9月1日の川崎F戦でJ1初得点を記録した。22年1月にグラスホッパーに移籍。21年東京五輪はメンバー入りも出番なし。A代表は21年12月の初招集に続き、昨年9月のドイツ遠征でも招集されたが、出場はなし。1メートル85、72キロ。利き足は右。

 ◇川辺 駿(かわべ・はやお)1995年(平7)9月8日生まれ、広島市出身の27歳。08年に広島ジュニアユースに入団し、14年にトップ昇格。15~17年シーズンは磐田に期限付き移籍し、18年4月に広島に復帰。21年にグラスホッパーに移籍し、提携関係のあるウルバーハンプトンと3年半契約を交わした22年1月以降もそのままレンタルでプレー。日本代表は21年3月に初選出され、同3月25日の韓国戦でデビュー。国際Aマッチは4試合1得点。1メートル78、70キロ。利き足は右。

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