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【Jトピ~データで読み解く】汰木が呼んだ神戸の5連勝 高精度キックで5得点に絡む

[ 2022年10月19日 04:30 ]

前半、激しく競り合う湘南・古林(左)と神戸・汰木(撮影・後藤 正志)
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 神戸が5連勝でJ1残留に王手をかけた。好調なチームをけん引する一人がMF汰木康也(ゆるき・こうや=27)だ。持ち味を生かしたプレーで左サイドから攻撃を支えている。

 一時は最下位に沈むなど苦しい試合が続いていた神戸は、9月14日のFC東京戦から08年の同一シーズンのクラブ記録に並ぶ5連勝をマークして、J2自動降格圏を回避する16位以上が確定。汰木はこの5連勝中、1ゴール4アシストと5得点に絡む活躍を見せた。

 J1通算100試合出場を達成した12日の湘南戦では後半21分、左CKのキッカーを務め、低くて速いクロスをニアサイドに供給。FW大迫の決勝弾をアシストした。

 シーズン中盤から欠場が続くMFイニエスタに代わり、セットプレーのキッカーを務めている。CKは39本中15本を相手に阻まれることなく味方へ通し、成功率は38・5%。イニエスタの29・8%(57―17本)を上回り、今季CKを15本以上成功した13選手の中でも3位と精度の高いキックを見せている。汰木の今季5アシスト中、CK2、FK1と3アシストがセットプレーからだ。

 1メートル83と長身ながら柔らかなボールタッチも魅力だ。ドリブル86回(全体9位)、成功43回(同8位)ともにチーム最多。ドリブル70回以上の14人の中で、1メートル80以上の選手は汰木のみ。1日の福岡戦でも、絶妙なドリブルからクロスを上げ決勝点につなげた。また、自ら得点も積極的に狙い、大迫の7点に次ぐチーム2位タイの5得点を挙げている。

 今季も残り2戦となり、29日はアウェーで2位の川崎F戦、11月5日にはホームで首位の横浜戦と、優勝の行方を左右する注目の試合が続く。チームの好調を支える汰木が、終盤戦でもさらなる輝きを放ってくれそうだ。(データ提供・データスタジアム)

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2022年10月19日のニュース