俊輔引退に恩師・佐熊裕和氏「人三倍の努力をしてきた。本当にお疲れさま」

中村俊輔の恩師である佐熊裕和氏
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　元桐光学園監督で俊輔の恩師・佐熊裕和氏（58＝新潟医療福祉大監督）は17日に引退の報告を受けた。

　「足の具合が良くないので引退を決めたと言っていた。2、3年前からケガの治りが遅くなったと話していたのでそろそろかなと思っていた」と冷静に受け止め「天才ではなく人一倍、人二倍、人三倍の努力をしてきた。02年W杯の落選もそうだが挫折して力を付けて、はい上がってくる人間力のある選手。本当にお疲れさま」とねぎらった。

　一番の思い出は、3年生の俊輔を中心に準優勝した96年度全国高校選手権。同じくらい印象に残っているのがグラウンドでボールを蹴り続ける姿。「誰よりも早くグラウンドに来て誰よりも遅く帰る子。FK練習用の壁を出してきて1人で蹴っていた」と振り返った。

　佐熊氏は「もうプレーが見られないのは残念。でも、やれることはやった。挫折を経験しているから指導者向き。どんなチームをつくるのか見てみたい」と第二の人生でも成功を確信している。