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シャルケ吉田麻也 今季初の途中交代 地元メディアも酷評「スピード不足が何度も明らかに」

[ 2022年10月10日 04:07 ]

吉田麻也
Photo By スポニチ

 シャルケのDF吉田麻也(34)は8日、敵地のレーバークーゼン戦で0―3の後半34分に退いた。ここまで公式戦全9試合にフル出場していたが、警告を受けていた中で初めて途中交代し、守備の局面でスピード不足も露呈。チームも0―4で大敗して今季初の3連敗を喫し、W杯カタール大会(11月20日開幕)を控える中で日本代表主将のパフォーマンスに不安が漂ってきた。

 リーグで下から2番目に多い21失点。今回の3連敗中も8失点と守備崩壊が止まらない状況に、吉田は「とにかく失点を防がないといけない」と嘆いた。

 「リズムに乗りたい時間帯に取られてしまった」と悔やんだ前半の2失点。38分に目の前でミドル弾を許し3分後にはサイドを崩されて加点を許した。最終ラインから指示しても流れは変わらなかった。

 「センターバックにケガ人が多いので、そこが悩みの種」と漏らす吉田。移籍や故障も重なって4バックの中央でコンビを組むのはこの日が初先発だった21歳のグライムルで4人目だった。連係もままならない状況で監督交代直後だった前節17位の下位クラブにも大敗。チームは暫定16位まで順位を落とし、守備リーダーとしての悩みは深まるばかりだ。

 吉田個人も苦闘が続く。前半1分にFWディアビーに置き去りにされ、後半8分はオフサイドを取り損ねたDFフリンポンに追いつこうとしたが、及ばずに3点目を奪われた。フリンポンには前半13分にもサイドを破られかけ、ファウルで止めて初警告。後半34分の途中交代につながった。

 地元メディアの「RUHR24」は吉田に6段階評価で最低の6をつけ「試合が進むにつれてスピード不足が容赦なく何度も明らかにされた」と指摘。経験に基づく予測だけでは補えない現実を突きつけられ、W杯で対戦するドイツの1部リーグで主将があえいでいる。

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2022年10月10日のニュース