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11年ぶり カズが国立に帰ってきた!「お待たせしすぎたかもしれません」

[ 2022年10月10日 04:09 ]

JFL第24節最終日   鈴鹿ポイントゲッターズ1―0クリアソン新宿 ( 2022年10月9日    国立競技場ほか )

<新宿・鈴鹿>試合後に国立競技場内を一周し、サポーターに両手を振る鈴鹿・三浦(撮影・久冨木 修)       
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 JFL鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表FW三浦知良(55)が11年ぶりに“聖地”へ帰ってきた。9日、国立競技場で行われたクリアソン新宿戦に後半31分から途中出場。この日最も大きな拍手を受けてピッチに立つと、1トップに入り積極的にボールを追った。試合終了間際には左からのパスが通ればビッグチャンスの場面があったが、結局シュートは0本。チームは1―0で勝利した。

 試合後のヒーローインタビューでもスタンドを沸かせた。司会者から「お帰りなさい」と振られると「帰ってまいりました。お待たせしました、お待たせしすぎたかもしれません。新しい歴史をつくる中での一試合になればいいなと思っていた」。19年12月に東京五輪に向けて新装された開場イベントで一人立ったピッチ。プレーしたのはJ2横浜FC時代の11年10月2日札幌戦以来だった。

 国立といえばカズのための舞台だった。V川崎などでJ1通算32戦20点、日本代表でも22戦29点と、ともにゴール数は歴代最多。衰えぬカズ人気にあやかって新宿が5月に開催地を変更し、JFL新記録となる1万6218人もの大観衆を集めた。「最高の雰囲気で戦えたことを感謝したいし、誇りに思う」。リーグ最年長出場記録を55歳225日に更新。チームも5試合ぶりの勝利で、今季も残すところ6試合だ。一挙手一投足が注目される大ベテランは「こういうところでやらせてもらったので、ぜいたくにならず、ハングリー精神を忘れずにやっていきたい」と貪欲に語った。

 《「三浦カズテラ」限定販売》今回の一戦を盛り上げるべく、両クラブによる多くの催しが企画された。新宿は鈴鹿の協力の下、「カズシート」と銘打った1000席分のチケットをプレゼントするツイッター企画を実施。また、製菓会社の文明堂とコラボした「三浦カズテラ」を限定販売した。鈴鹿はカズの顔が施された新商品「フェイスハンガー」を受注販売するブースを出店。最少催行人数に満たず中止となったが、三重交通主催で新国立への応援バスツアーも企画されていた。

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