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フランクフルト長谷部誠がフル出場 38歳259日…日本人の欧州CL最年長出場記録を改めて更新

[ 2022年10月5日 21:01 ]

体を張って守備をする長谷部(AP)
Photo By AP

 欧州チャンピオンズリーグは4日、1次リーグ第3戦が各地で行われ、アイントラハト・フランクフルトはホームでトットナムと0―0で引き分けた。元日本代表DF長谷部誠(38)がフル出場で難敵相手に奮闘し、無失点に貢献。同じくフル出場した日本代表MF鎌田大地(26)は不発だったが、貴重な勝ち点1を挙げた。

 90分を戦い抜き無失点で試合を終えた。対峙(たいじ)したのは18年W杯得点王で、プレミアリーグでも3回トップスコアラーに輝いたイングランド代表FWケーン。世界屈指の点取り屋を相手に長谷部が立ちはだかった。

 「ボールを取れなくても、前を向かせるのはやめようと話していた。ゼロで抑えられたのは良かった」

 3バックの中央でフル出場した38歳は息をついた。ポストプレーで起点をつくろうとした相手に何度も体を寄せ、好きなようにプレーはさせない。シュートを許す場面もあったが、しつこく付きまとい後半39分には相手のファウルと警告を誘発。空中戦を含むデュエルは5戦全勝と抜群の安定感を発揮した。

 今季ドイツ1部の最年長選手は、38歳259日と日本人の欧州CL最年長出場記録を改めて更新。GKトラップは衰えを見せない最終ラインの要を「想像を絶する。彼の年齢であんなプレーができるなんて。完璧なお手本」と絶賛した。

 9月下旬にはドイツで親善試合を戦った日本代表に3日間同行。W杯出場3回の経験に基づく金言をイレブンに伝え、この日は「日本代表の良さを感じられた」と自ら受けた刺激をピッチで生かしてケーンを封じ込んだ。

 今季公式戦10戦目で、初先発した9月13日の欧州CLマルセイユ戦から定位置を確保。4戦連続でフル出場し、その間は3勝1分けで1失点とチーム浮上の起爆剤となっている。

 「得点のチャンスをもう少しつくれたら。後ろの人間としては集中を切らさず、失点せずにやっていきたい」

 失点しなければ負けることはなく、勝機は確実に増す。そんな当たり前の事実を、長谷部が証明している。

 ≪鎌田は不発も攻撃の軸として奮闘≫鎌田は攻撃の軸として奮闘した。3―4―3の左ウイングで先発。中盤に下がってビルドアップに加わりチャンスを演出した。後半31分には左サイドでパスを受けてドリブルでカットイン。絶好の決定機を迎えたが、右足のシュートは大きく外れた。地元紙フランクフルター・ルントシャウ紙(電子版)は「大きな影響を与えようと試みた。アイデアがあった」と分析するなどまずまずの評価だった。

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2022年10月5日のニュース