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【Jトピ~データで読み解く】万能型サイド札幌ルーカス・フェルナンデス 再々逆転試合の主役に

[ 2022年10月5日 04:30 ]

ラストパスで今季リーグ3位タイのフェルナンデス(右)
Photo By スポニチ

 9月以降負けなしと好調の札幌は、1日のJ1で3連覇の可能性を残す2位川崎Fに4―3で劇的な逆転勝利。4ゴール中3得点に絡んだのがMFルーカス・フェルナンデス(28)だ。入団4年目のブラジル出身助っ人が、熱戦を支配する活躍を見せた。(記録課)

 9月18日の首位横浜戦(△0―0)に続く、上位との対戦となった川崎F戦でフェルナンデスは左MFで先発出場。Jリーグのホーム戦で過去4分け9敗と未勝利だった相手にサイドから積極的に攻撃を仕掛けた。
 川崎Fに先制された後の前半33分、ドリブルで持ち込みFW興梠へパス。クロスのこぼれ球を再びフェルナンデスが冷静に右足で押し込み同点とした。この試合でのこぼれ球奪取はチーム最多の7回。読みとポジショニングの良さが際立った。

 同40分にはFWシャビエルのパスに走り込み、高速ドリブルでゴール前まで持ち込むと、PA内でファウルを受けPKを獲得する。興梠がきっちり決め、J1通算単独2位となる162得点を演出した。アタッキングサード(ピッチを3分割した敵陣側)でファウルを受けた回数は、PK獲得を含め今節全選手最多の3回と得点チャンスをつくった。

 後半に2点奪われて1度は逆転を許すも、同38分には敵陣右サイド深い位置までドリブルで持ち込みクロス。シャビエルの同点ゴールをアシストした。「シュートを打った味方選手に出したパス」を意味するラストパスは今季リーグ3位タイの41本。チームでは最多で、2位MF金子の26本を大きく離し、味方のシュートを生み出している。

 次節8日の福岡戦はJ1残留が懸かる重要な一戦だ。フェルナンデスの攻撃力でチームは残留を決め、さらに上位進出を目指す。
(データ提供・データスタジアム)

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2022年10月5日のニュース