×

ドイツ弱点さらした ハンガリーに0―1敗戦…絶対エース不在で決定力不足露呈

[ 2022年9月25日 04:30 ]

欧州ネーションズリーグ   ドイツ0-1ハンガリー ( 2022年9月23日 )

〈ドイツ・ハンガリー〉先制点を許し、さえない表情のドイツ選手(AP)
Photo By AP

 欧州ネーションズリーグは23日、1次リーグ第5戦が行われ、最上位リーグAの3組でドイツがハンガリーに0―1で敗れた。昨夏就任のハンジ・フリック監督(57)は14戦目で初黒星を喫し、日本と対戦するW杯カタール大会(11月20日開幕)を控える中で、絶対エース不在の課題を改めて露呈した。

 終了の笛に地元ファンから不満の口笛とどよめきが起きた。9勝4分けから14戦目で初黒星を喫したフリック監督は険しい表情で敵将と握手を交わした。

 「心配はしていないよ。こういう試合は起こり得るもの。W杯で負けるより良かった」

 冷静を装ったが、今大会は1試合を残して準決勝進出の可能性がなくなった。勝ち点1差の首位攻防戦に勝てば1位突破に王手がかかる状況。試合直前には地元テレビ局に「やらなければならない時にはやってくれると期待している。それは今日だ」と威勢が良かった。しかし、試合が始まるとコンパクトな陣形で堅守速攻に徹した格下相手に苦戦。前半17分にCKから隙を突かれて先制を許した。

 「前半は全く何もなかった。パス回しはあまりに遅く、あまりに多くミスをした」と司令塔キミヒ。3バックに切り替えた後半は持ち直したものの、5バックで守る相手に絶対エース不在による決定力不足を露呈した。1トップのウェルナーは後半12分の好機を逃すなど不発に終わり、交代出場したハーバーツもゴールが遠かった。

 今回の2試合を前に地元メディアでは新たなFW待望論が浮上。29歳で代表未招集ながら今季ブレーメンで5得点のフュルクルクらが候補となり、フリック監督自ら「前線の中央は選手層がそれほど厚くない」と認めていた。W杯開幕まで2カ月を切る中で優勝4回の強豪が揺れている。

続きを表示

2022年9月25日のニュース