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日本代表・鎌田 W杯仕様カウンターから米撃ち“王様弾”4―2―3―1布陣変更で確かな変化

[ 2022年9月23日 23:52 ]

親善試合   日本2―0米国 ( 2022年9月23日    ドイツ デュッセルドルフ・アレナ )

<日本・アメリカ>前半、ゴールを決め喜ぶ鎌田(撮影・小海途 良幹)
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 ドイツ遠征中の日本代表は23日、デュッセルドルフ・アレナで米国代表と親善試合を行い、2―0で勝った。4―2―3―1の布陣で臨んだ森保ジャパンは前半25分、MF守田英正(27=スポルティング)のパスからMF鎌田大地(26=Eフランクフルト)が決めて先制。終了間際には後半途中から出場した三笘が右足で2点目を奪いFIFAランキング14位(日本は24位)のW杯出場国を振り切った。27日に同じ会場でエクアドル代表とW杯メンバー発表前最後の国際試合を行う。

 異国のスタジアムに集まった観衆が、“W杯仕様にブラッシュアップされた鋭いカウンターに沸いた。前半24分、伊東が相手のパスミスを見逃さずにボールを奪うと、快足を飛ばして一気に前線へ。ボランチの位置から顔を出した守田を経由し、最後は鎌田が右足でコースを狙ってゴールネットを揺らした。

 「今季は結果を残しているからとかではなく、自分は数年前からいいレベルでできていると思う。いい成長曲線を描けていると思うし、いプレーはできている自信もある」

 6月の親善試合で鮮明になった“伊東頼み”の攻撃は、4―3―3から4―2―3―1への布陣変更で確かな変化があった。目を見張ったのは“王様”鎌田の復権だ。2枚のインサイドハーフからトップ下になって生まれたスペースで自在にタクトを振るう。密集地帯でも動き出しや体の向きで時間と空間をつくり出し、より高い位置で起点に。時には左右のサイドハーフに寄っていき、最大の武器である両翼の強みを引き出した。

 前半13分には前線からのプレスで久保がボールを奪うと鎌田につながった。マークを受けながらもGKとの1対1をつくりだした。相手GKの好守に阻まれたものの、各選手が今遠征で口にした「共通認識」と森保ジャパンのベースが垣間見えた。

 攻撃陣では大迫、浅野が不在の今合宿。後半からは前田に代わり、7月のE―1選手権で3得点を決めた湘南の町野が1トップに入った。後半10分に伊東、同20分に鎌田が右足で狙うも相手GKが好セーブ。その後、ゴールを割れない時間が続いたが、後半43分、途中出場の三笘がゴールを決めて、ドイツ遠征初戦は勝ち切った。

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