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川崎F 2位浮上、36歳「別格」家長2発 ゴン&俊輔超えのJ1日本人最年長2桁得点

[ 2022年9月11日 04:30 ]

明治安田生命J1第29節   川崎F4―0広島 ( 2022年9月10日    等々力 )

<川崎F・広島>前半、川崎F・家長(中央)がゴールを決め喜ぶ(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは各地で8試合が行われ、川崎Fは広島との上位対決に4―0で大勝し、消化試合が2試合多い広島を上回って2位に浮上した。FW家長昭博(36)が前半34分に先制点、3―0の後半33分に今季リーグ戦10点目となるダメ押し点をマーク。36歳での2桁得点は日本人最年長記録となった。

 36歳がまた「別格」ぶりを見せつけた。激しい攻守の応酬が続いた前半34分、大勝の口火は家長が切った。左のDF佐々木からマイナスのパスを受け、中央から左足で右へ先制弾。後半33分にはシュートのこぼれ球に詰めてダメ押し点を奪った。両手を上げて舞い喜ぶ姿は珍しかったが、「みんなが多分僕のことを知らないだけ。別に変わったことじゃない」と試合後はクールに振り返った。

 J1では自身3度目の2桁得点。36歳での達成は元日本代表FW中山雅史と同MF中村俊輔の35歳を超えるJ1日本人最年長記録となった。直近8試合では6ゴール3アシストと圧巻の結果を残している。後半21分にMF脇坂が倒されてPKを得た場面でも、まずキッカーに名乗り出た。知念が3度も「お願いします」と頭を下げたために譲ったが、得点への執念は人一倍。記録のためではなく、「勝つ上で自分が点を取っていかないと」との思いからゴールへ向かう。

 元々は背中で黙々と見せるタイプ。ただ、最近は言葉でチームメートに要求することも増えた。勝っても最年長の家長がチームに質を求めて成長を促し、空気を引き締める。ピッチに立てば、緩急の操り方やゲームの流れを読む力もずばぬけており、鬼木監督は「別格」と表現する。

 得点ランク2位タイまで浮上して得点王も見えてきたが、36歳はどこ吹く風だ。「優勝させるのが僕がクラブに課せられていること。得点王を僕が獲ったら日本はやばい」とさらり。3連覇までは残り7試合。逆転優勝に向けてチームに求めることを問われると「楽しんでほしい。この緊張感を」と爽やかに笑った。

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