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C大阪・清武「大きい1勝」5位浮上 ACLまだ諦めん!!残り7戦で3位と勝ち点6差

[ 2022年9月11日 06:00 ]

明治安田生命J1第29節   C大阪2―1鳥栖 ( 2022年9月10日    ヨドコウ )

<C大阪・鳥栖>後半、先制ゴールを決め祝福されるC大阪・鈴木(左端)
Photo By 共同

 C大阪がFWジェアン・パトリッキ(25)の決勝ゴールで鳥栖に2―1で逆転勝利し、5位に浮上した。ACL出場圏内の3位に勝ち点6差と迫った。

 刻一刻と終了のホイッスルが迫る。後半7分にMF鈴木の痛烈ミドルで先制しながら、後半37分に追いつかれ、スコアは1―1。5分の後半アディショナルタイムも3分が経過したところで、主将のMF清武が右サイドから精度の高いクロスを上げる。飛び込んだのはパトリッキだ。

 「キヨのような質の高い選手がボールを持ったら、何かしらしてくれる」

 仲間を信じてゴール前に走り込み「(ボールと)照明とかぶったけど、頭で地面に叩きつけた」と苦笑いする執念の一撃。5位に浮上させ、目標とするリーグ戦“トップ3”入りへ望みをつなぐ勝ち点3をたぐり寄せた。

 「最近は内容が良くても結果が出てこず、スタッフも選手も困難な時期を過ごしていた。しっかりと内容、結果をつかみとることができて誇らしく思う」

 小菊監督も神妙に振り返る、つらく、苦しい2週間だった。悪夢の始まりは先月27日。0―3と完敗した広島戦から歯車が狂い始めた。2日札幌戦は後半41分から2点を失い逆転負け。天皇杯・準々決勝の7日広島戦も同じく後半41分からひっくり返され、タイトルを逃した。だが指揮官はこの日、中2日ながら天皇杯・広島戦とまったく同じ先発メンバーをピッチに送り出した。蓄積疲労は承知の上。苦境打破への方向性は間違っていないからこそ寄せた信頼だ。

 後半37分にMF本田のゴールで追いつかれた瞬間は過去2戦の悪夢がよぎったが、劇的勝利で一掃。残り7試合で3位・広島まで勝ち点差は6。清武が「大きい1勝」と振り返る歓喜の逆転星を弾みに、再び上位へと殴り込みをかける。(八木 勇磨)

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2022年9月11日のニュース