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神戸 横浜撃破でベスト8進出 運動量と推進力重視の戦術でイニエスタは出場せず

[ 2022年8月19日 06:00 ]

ACL東地区決勝トーナメント1回戦   神戸3―2横浜 ( 2022年8月18日    埼玉 )

<ACL 神戸・横浜>前半、ゴールを決め喜ぶ神戸・飯野(左から2人目)(撮影・西海健太郎)
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 東地区の決勝トーナメントが開幕し、J1勢同士の顔合わせとなった1回戦で、現在リーグ16位の神戸が首位の横浜を3―2で破り、2大会ぶり2度目の8強進出を決めた。前半7分にDF飯野七聖(ななせい、25)のゴールで先制。同31分にMF佐々木大樹(22)のPKで勝ち越し、後半も加点して突き放した。20日に組み合わせが決まる準々決勝は22日、準決勝は25日に実施。西地区と争う決勝は来年2月19、26日にホームアンドアウェー方式で行われる。

 指揮官の用兵が勝利をたぐり寄せる一因になった。J1首位との激闘を制し、2大会ぶり2度目のベスト8進出。吉田監督は「非常にタフなゲームに勝利できてうれしく思う。選手は前に行く姿勢は忘れずに最後まで戦ってくれた」と笑みを浮かべた。

 13日のリーグ札幌戦をコンディション不良で欠場した元スペイン代表MFイニエスタは戦列復帰したものの、出番なし。18年7月の加入後、ベンチ入りして出場機会がなかったのは19年3月のルヴァン杯・名古屋戦以来、2度目となった。指揮官は「ケガの影響は多少はあるけど試合には出られる状態だった。試合展開で出場がなかった」と説明し、チームとしての戦術を90分間完遂した。

 イニエスタが入ればポゼッション率が高まり、チャンスは増える。その一方で、守備強度や縦へのスピードは落ちる。この日はポゼッションを捨て、運動量や推進力などを重視した。その狙い通り、前半7分には素早いショートカウンターから飯野が先制点。同32分と後半35分も飯野のプレスバックとセカンドボール回収が得点につながった。全得点を演出した飯野は「札幌戦から良い形で、今回もプレスをかけていこうという話になった」と胸を張った。

 ただし、吉田監督は「まだ(イニエスタは)足の状態などで練習もそこまでできていない。今後はチャンスがあるし、もっと関われる」とも口にした。22日には準々決勝。イニエスタ不在時の戦い方も確立したチームの勢いは、止まらない。(飯間 健)

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2022年8月19日のニュース