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Eフランクフルト鎌田 レアルに完敗も見せつけた存在感 フル出場で決定機演出

[ 2022年8月12日 04:30 ]

欧州スーパー杯   Eフランクフルト0ー2Rマドリード ( 2022年8月10日    ヘルシンキ )

クロース(中央)、ベンゼマ(右)と競り合うEフランクフルト・鎌田(AP)
Photo By AP

 欧州スーパー杯は10日、ヘルシンキで行われ、昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)覇者のレアル・マドリード(スペイン)が欧州リーグ王者で鎌田大地と長谷部誠が所属するアイントラハト・フランクフルト(ドイツ)を2―0で下し、5季ぶり5度目の優勝を果たした。Rマドリードは前半にCKからアラバが先制し、後半にベンゼマが加点。鎌田はフル出場し、長谷部は出番がなかった。

 完敗の中で存在感は示した。Eフランクフルトの鎌田は前半14分、味方のスルーパスを受けて、GKと1対1になる決定機を迎えた。左足のシュートは、名手クルトワに阻まれたものの、巧みなランニングが光った。

 昨季の欧州リーグでチーム最多5ゴールを挙げて優勝の原動力になった。元ドイツ代表ゲッツェが加入した今季はトップ下のポジション争いが激化。1日のドイツ杯はボランチで先発し、5日のリーグ開幕戦は出番がなかった。Rマドリードとの決戦に「特別なこと」と燃えていた。

 この日は2シャドーの一角で先発。ゲッツェが投入された後半途中からはボランチに下がり堅実にプレーした。グラスナー監督は「鎌田のチャンスは決定的だった。1―0にしていれば助かったのだが」。鎌田自身も悔しげな表情を見せたが、今季欧州CLも戦うチームに不可欠な戦力であることは証明した。

 《守備から主導権 常勝軍団貫禄V》Rマドリードは迫力ある守備で反撃を許さず完勝した。「我々のロッカールームには素晴らしいチーム精神がある」とアンチェロッティ監督。相手に隙があれば一気に複数で囲んでボールを奪取し、主導権を渡さなかった。FWベンゼマは後半に右足で追加点を挙げ、ラウルを抜いて単独2位となるクラブ通算324点目とした。中盤で何度もボールを奪い、最優秀選手に選ばれたMFカゼミロは「このチームはタイトルを獲ることで生きている」と常勝軍団の自負を口にした。

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2022年8月12日のニュース