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川崎F リーグ3連覇へ望み、ジェジエウV弾!“通常モード”で暫定4位浮上

[ 2022年8月8日 05:00 ]

明治安田生命J1第24節   川崎F2-1横浜 ( 2022年8月7日    等々力 )

<川崎F・横浜>この日決勝ゴールを決めた川崎F・ジェジエウ(右から2人目)は試合後、チームメートと喜ぶ(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは7日、各地で4試合が行われ、川崎Fは首位の横浜に2―1で勝ち、4位に浮上するとともにリーグ3連覇へ望みをつないだ。新型コロナウイルス陽性者に苦しむ川崎Fは公式戦3試合ぶりにベンチにGK3人が入らない“通常モード”。後半アディショナルタイムにMF家長昭博(36)のクロスをDFジェジエウ(28)がヘディングで決勝点を挙げた。2試合消化が少ない川崎Fは、首位との勝ち点差を11から8に縮めた。

 劇的な幕切れだった。主審のアクシデントで8分もあった後半アディショナルタイム。足がつっていたため前線に残ったジェジエウが、満身創痍(そうい)のヘディングで決勝点を奪った。「正直、試合終了間際は全身がつっているような状態が続いていた。全員が最後まで諦めずに戦ったことで勝利をもたらせた」。仲間からもみくちゃにされ、破顔した。

 新型コロナの陽性者続出で、直近の公式戦2試合はベンチにGK3人が入る非常事態が続いた。その2試合を欠場したDF山根はDF谷口のロングパスをダイレクトで中央に送る鮮やかなクロスで、FWレアンドロ・ダミアンのJ1通算50得点目となる先制点を演出。「みんなの頑張りは心にくるものがあった。この試合に残りのシーズンが懸かっていると思っていた」。全てを出し切り、終了の笛が鳴ると大の字に倒れた。

 他チームに比べ2試合消化が少ない段階で、首位との勝ち点差は11から8に縮小。ピンポイントのクロスで決勝点を演出したFW家長は「首の皮一枚つながった」と話し、鬼木監督は「優勝へ向かっていく強い気持ちを他のチームにも示せたことが凄く重要だった」と勝利の価値を強調した。王者が正念場を乗り越え、3連覇の夢をつないだ。

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2022年8月8日のニュース