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森保ジャパン0点 U―23中心の格下・中国相手にシュート20本もドロー

[ 2022年7月25日 04:50 ]

E―1選手権(男子)   日本0ー0中国 ( 2022年7月24日    豊田ス )

<日本・中国>引き分けに終わり頭を抱える橋本(撮影・後藤 大輝)
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 男子の日本代表は24日、中国代表と第2戦を行い、0―0で引き分け。1勝1分けの勝ち点4で2位に後退した。森保一監督(53)は連係を重視し、広島の選手を5人先発で起用したが、U―23代表を中心とした中国の守備を最後まで崩し切れなかった。大会3連覇中の韓国は香港を3―0で下し、2連勝の勝ち点6で首位に浮上。日本は4大会ぶり2度目の優勝を懸け、27日の最終戦(豊田)で韓国と顔を合わせる。

 シュート20本を放っても、ゴールが決まらなければ意味はない。先発組にとってはアピール不足という厳しい現実が突きつけられた。後半8分、脇坂がペナルティーエリア右角から出したパスから迎えた最大の決定機では、細谷がシュートを枠の上にふかした。

 「何がダメだったかというと、最後決めたか決めなかったか。1点早い時間に入っていたら(6―0の)香港戦と同じような結果になっていたかもしれない」。森保監督は決定力不足を反省した。

 初戦の香港戦で横浜組5人を先発起用した指揮官は、この試合で先発を総入れ替えし、広島組5人を起用。中4日の練習では攻守の切り替えの早さやインテンシティー(強度)について強調し、短期間での成熟を促した。

 前半は右サイドで小池、宮市、脇坂が巧みな連係を取りながら個の特長を生かして攻撃を活性化した。「前半は1戦目よりチームとして意思統一してボールを動かせていた」。個々が最大限のチャレンジをしたが、結果には結びつかなかった。後半は36分から出場した相馬の果敢な仕掛けが最も際立った。

 かつての「悲劇」を同じドーハの地で「歓喜」に変えるまで、準備のタイムリミットは4カ月後に迫る。来月末からは欧州に渡り、9月の代表活動まで視察を続ける予定。今大会は国内組を見定めるラストチャンスだ。

 「個々の能力を見ながらW杯につなげていきたい」と目を光らせ、これでGK谷を除いて26人中25人を起用した。13年大会以来の優勝が懸かる韓国戦は、最後の見極めの場となる。「優勝を狙っている。その目標に変わりはない」と力を込めた。

 ▼日本サッカー協会・田嶋幸三会長 決めるべきところで決められずに苦しい状況をつくってしまった。力の差を考えると勝たなければいけない試合だった。韓国戦では選手たちの奮起を期待している。

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2022年7月25日のニュース