パリSG　エムバペ日本1号　メッシ＆ネイマール先発外でも仏のキングが存在感

国際親善試合   パリSG3―0浦和 （ 2022年7月23日    埼玉 ）

＜浦和・パリ・サンジェルマン＞前半、ペナルティーエリア付近で浦和・モーベルグを置き去りにしたエムバペは角度のないところからゴールを決める（撮影・西海健太郎）
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　フランス1部の強豪パリ・サンジェルマンは23日、埼玉スタジアムで行われた親善試合で浦和に3―0で快勝した。フランス代表FWキリアン・エムバペ（23）が今ツアー初得点を決めるなど、2点に絡んで貢献。パリSGは25日のツアー最終戦でG大阪とパナソニックスタジアム吹田で対戦する。

　メッシと並ぶ注目選手が6万1175人の観衆を沸かせた。前半35分だ。エムバペがワンタッチの右足ヒールで左サイドのベルナトにつなぐと、リターンのパスを右アウトサイドで前方にトラップ。鋭い加速で一気にゴール左前のライン際に進入し、角度がない至近距離から右足を振り抜いて決めた。前半16分には起点となってスペイン代表FWサラビアの先制点に絡み、メッシとネイマールが先発を外れた中で主役を演じた。

　試合後は取材に応じないまま会場を去ったが、来日時に「日本は技術に優れ、楽しいサッカーが特色。素晴らしい日々にして、しっかりと調整できたら」と語っていたツアー2戦目で躍動。今季に懸ける思いを形にした。

　19歳で迎えた18年W杯ロシア大会でフランスの優勝に貢献した怪童も23歳。パリSGとの契約が満了を迎えていた今夏はスペインの名門Rマドリード移籍が決定的と報じられていたが、土壇場で新たな3年契約を結んで残留を決めた。そこには「フランスのために」という思いがある。世界屈指のメガクラブとなったパリSGだが、欧州チャンピオンズリーグ（CL）は優勝がなく、昨季は16強。「もちろんCLが目標。言うまでもない」と悲願の初優勝を目指す。

　その過程で、フランスが連覇を狙うW杯カタール大会が11月21日に開幕する。「歴史をつくりたいんだ。常に爪痕を残そうと決意しているよ」。W杯と欧州CLで2冠を狙うエムバペの進撃は日本から始まる。