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森保監督 マツダ時代の恩師から影響 選手の最大値探る風物詩“個人面談”

[ 2022年7月24日 04:30 ]

笑顔を見せる森保監督(中央)=撮影・小海途 良幹
Photo By スポニチ

 【森保イズム 深掘り(2)】日本代表・森保一監督(53)の哲学を過去の発言などから読み解く新企画第2弾は「引き出す力」。

 森保ジャパンには風物詩がある。指揮官が選手と“個人面談”を行う光景だ。24日の中国戦を前にした練習でも、相馬、大南、鈴木ら多くの選手と行う姿があった。

 なぜ選手と丁寧に会話するのか。以前、「私自身がしてもらったことが凄く大きい」とマツダ(広島の前身)時代からの恩師である今西和男さんの影響だと明かしていた。

 総監督だった今西さんは森保監督ら選手に「今の自分はどうなんだ」と問いかけて話を聞き出し、年2回は振り返りの面談時間を設けた。この体験から「自分もしていきたい」と考えるようになったという。

 森保監督は対話の際、まず先に選手の意見を聞く。本音を引き出してフィードバックにつなげたいからだ。21日に面談した初招集の西村は「求められているものは再確認できた。凄くいいコミュニケーションが取れた」と明かしている。

 今回のメンバー26人のうち、指揮官が広島時代や五輪も含めて指導経験のない選手は8人。新顔も多い中、始動3日目の19日の初戦・香港戦から選手はそれぞれが特長を発揮していた。

 国内組にとってはW杯へのラストアピールの場。本来の能力を出せずに終われば悔いが残る。対話から選手の能力の最大値を「引き出す力」を持つ森保監督の手法は、選考過程で大きな意味を持つ。

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2022年7月24日のニュース