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新戦力極めるポイント 特長に加え精神的&プレーの「強さ」

[ 2022年7月19日 04:30 ]

森保イズム深堀り

笑顔を見せる森保監督(撮影・小海途良幹)
Photo By スポニチ

 香港戦の前日会見で初招集11人を含む国内組26人の起用法を問われ、森保監督は「3試合でできるだけ多くの選手を起用しながら臨もうと思っている。個々の能力を見ながらW杯につなげていきたい」と話した。

 新戦力を抜てきする場面で、どんなポテンシャルに魅力を感じるのか。過去に聞いたことがある。答えの一つは「強さ」だった。「うまさはもちろんですけど、強さが絶対的に必要な世界。持っているうまさにどれだけ強さを備え、培うことができるか」と言った。

 「強さ」にも複数ある。精神的なタフさ、そしてプレーのインテンシティー(強度)。それらを蓄え、開花した例がある。三笘薫だ。17年末、五輪世代の最初の活動から、森保監督は当時大学生のMFを招集している。才能は初めから見抜いていた。

 ただ、どちらの強さも欠けていたドリブラーは、ケガも響き主力にはなれなかった。そんな三笘が今年3月、A代表のアジア最終予選で転機を迎える。オーストラリア戦で切り札として投入され、7大会連続のW杯へ導く2得点。以後の活躍は言及するまでもない。

 その活動前のメンバー発表で森保監督が指摘した三笘の欧州での成長点こそ、「守備の部分やインテンシティー高く戦えるところ」だった。元々のスペシャルな特長に加えて「強さ」があるか。W杯に向けて新戦力が生き残るための分岐点となりそうだ。

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2022年7月19日のニュース