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【Jトピ~データで読み解く】川崎F山根が右サイドで攻撃けん引 スルーパス、PA進入が昨季から大幅増

[ 2022年3月23日 05:30 ]

川崎F・山根視来
Photo By スポニチ

 J1で3連覇を狙う川崎Fは19日のアウェー広島戦に勝利し、第5節を終えて首位をキープしている。W杯アジア最終予選前最後の試合で、得点を挙げたのがDF山根視来(28)。日本代表の先発候補として期待の高まる右サイドバックが調子を上げている。(記録課)

 今季右サイドバックで全試合フル出場のDF山根は1―0で迎えた広島戦の後半43分に試合を決定づける追加点を決め、勝負強さを見せた。相手ペナルティーエリア(PA)手前に走り込むと、MF大島からのボールをダイレクトでつなぐ。FW知念のシュートがGKにはじかれ、こぼれ球をPA内に進入した山根が右足で豪快に決めた。これで今季はFWダミアンらと肩を並べるチーム最多2得点目で、早くも昨季の自身の得点に並んだ。

 昨季は12アシストで2年連続のベストイレブンに輝くなどリーグ連覇に貢献。今季も攻撃的なチームをけん引している。昨季のスタッツ(90分平均)と比較すると、空いたスペースを狙うスルーパスは1・57回→3回とほぼ倍増。故障で日本代表不参加となった浦和DF酒井の0・59回を大きく引き離す数値だ。広島戦のゴールにもつながったPA進入回数も1・79→2・43と増え、攻撃的なプレーが魅力と言える。

 攻めの数値だけでなく、DF本来の守備プレーでもCBI(クリア、ブロック、インターセプト)が4・12→6・29、空中戦勝利が0・76→1・29と数字を伸ばしている。

 24日には勝てばW本大会出場が決まるオーストラリア戦が控える。招集メンバーにはDF谷口以外にも、MFの田中(デュッセルドルフ)、守田(サンタクララ)、旗手(セルティック)ら元川崎F勢が多数。縦関係を組むMF伊東とも昨年11月に出場したW杯最終予選2試合でプレーし関係も良好と、それぞれの特長を理解している。大一番で結果を残せば、定位置獲得への大きなステップとなりそうだ。(データ提供:データスタジアム)

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2022年3月23日のニュース