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森保ジャパン 大一番のアウェー戦も観客減で追い風!24日豪州下してW杯決める

[ 2022年3月23日 05:30 ]

ボール回しをする(右から)中山、遠藤、旗手、久保、田中(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表は24日、アウェーで開催されるW杯アジア最終予選でオーストラリアと対戦する。勝てば7大会連続のW杯出場が決まる大一番だが、完全アウェーに染まらない可能性が出てきた。チケット売り上げは約3万5000枚と低調で、収容人数の5割を下回ることが濃厚。荒れたピッチや欠場者など不安要素はあるが、敵地のプレッシャーを受けず勝利だけに集中できそうだ。

 日本に追い風が吹き始めた。これまでオーストラリアとは3度W杯最終予選の敵地で対戦。大観衆の声援に後押しされた相手の猛攻に耐えきれず勝ちはないが、今回ばかりはそのサポーター力は半減する。

 オーストラリア協会関係者は、現在までに約8万人収容のスタジアムの5割以下のチケットしか売れていないと明かした。過去のオーストラリアとのアウェー戦では7~8割超の集客があっただけに、空席が目立つのは必至だ。

 同協会関係者はチケットの売り上げだけではなくサッカー熱の低さにも頭を抱える。もともとラグビー人気に押されていたが、代表の成績低迷や新型コロナウイルスと故障の影響で欠場者が続出したこともチケット販売の苦戦に追い打ちをかけた。「3位でプレーオフもある」など悲観的だった。

 日本は1勝2敗で迎えた昨年10月のオーストラリア戦(埼玉)で、4―2―3―1から4―3―3への布陣変更が奏功した。息を吹き返し、以降5連勝中。その試合からインサイドハーフに定着したMF守田は「試合を重ねるにつれて手応えも感じている。凄く良い状態」と自信を見せる。

 前線や最終ラインに欠場者が出る中で、中盤の3人が不動であることも強みだ。W杯を決める一勝に向け、MF遠藤は「前回の勝利で新たにオプションが持てた。相手よりもまずは自分たちがやるべきことを前面に出すことが大事になる」と意気込んだ。

 ▽日本のW杯出場決定条件 最終予選B組は現在の上位3カ国で本大会自動出場の2枠を争っており、3位はプレーオフに回る。現在2位の日本は次戦で3位のオーストラリアに勝てば2位以上が確定し、本大会出場が決まる。引き分けならオーストラリアとの勝ち点差は3のままで、29日の最終戦ベトナム戦に引き分け以上で出場が決定する。敗れると勝ち点18で並び得失点差で3位に転落し、その時点で自力出場が消滅。ただし同日(日本時間25日未明)にサウジアラビアが中国に引き分け以下なら自力出場が復活する。

 《久保、麻也ら合流》日本代表はシドニー郊外で合宿3日目の練習を行った。この日の練習は非公開(冒頭15分のみメディアに公開)で実施。早朝にシドニー国際空港に到着したばかりのDF吉田が先頭を走るなど久しぶりの代表に気合十分の様子だった。チームは軽めのストレッチで体をほぐして、パス回しを行った。同日到着したFW伊東、MF久保も練習に合流。代表チームは総勢21人となった。スプリンクラーの不調で、森保監督らスタッフ総出で水をまく一幕もあった。

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2022年3月23日のニュース