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【Jトピ~データで読み解く】走る鳥栖 岩崎悠人がけん引 開幕4戦負けなし

[ 2022年3月16日 05:30 ]

鳥栖の攻撃をけん引する岩崎(撮影・白鳥 佳樹)
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 J1は第4節が終わり、昨季から大きくメンバーが入れ替わった鳥栖が、開幕4試合で1勝3分けと負けなしを続けている。その中で加入2年目のFW岩崎悠人(23)は、フィールド選手で唯一全試合にフル出場。3―6―1の布陣で新たに取り組んだ左ウイングバックの定位置をつかみ、武器の走力を存分に生かしている。(記録課)

 今季初勝利をつかんだ13日浦和戦では、岩崎の持ち味がいかんなく発揮された。0―0の後半26分、ゴールキックを自陣でつなぐ浦和守備陣に対し果敢にプレスをかけ、中途半端になったパスをMF小泉が奪う。左シャドーのMF堀米が左に開いた岩崎とのパス交換からクロスを送り、FW垣田のヘッドが値千金の決勝弾となった。

 岩崎は左サイドで張るだけでなく右からクロスが上がればゴール前に飛び込み、ピンチの場面ではゴール前で体を張った。浦和戦で時速24キロ以上で1秒以上走ったスプリント回数は、今季J1全選手最多の44回。走行距離12・66キロもこの試合の個人最多で、今季の4試合は全て20位以上にランクインしている。

 この日対面にいたのは、日本代表で不動の右サイドバックを務めるDF酒井。前半22分にその酒井からボールを奪って左CKにつなげたプレーをはじめ、AT(アタッキングサード=ピッチの敵陣側3分の1)で1試合タックル奪取3度は今季全選手で最多だった。さらに今季の累計スタッツでは、トラップから次のプレー地点まで20メートル以上移動した回数を示すキャリーがリーグ最多の11回で、全て成功。ボールを持っても持たなくても、とにかく走り続けている。

 札幌から期限付きで湘南やJ2千葉を渡り歩き、昨季途中に移籍した鳥栖でようやくスピードを生かせる環境にたどりついた。今季の鳥栖はチーム平均スプリント回数、走行距離ともリーグ1位。どこよりも走るチームを岩崎がけん引する。(データ提供:データスタジアム)

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