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野々村新チェアマン J新時代へ!新理事などには宮本恒靖氏、内田篤人氏ら豪華顔ぶれ

[ 2022年3月16日 05:30 ]

フォトセッションでグータッチをする、野々村芳和チェアマン(左)と退任する村井満氏
Photo By 代表撮影

 Jリーグは15日、総会、臨時理事会を開き、第6代チェアマンに野々村芳和氏(49)が就任した。清水東高から慶大を経て95年から市原(現J2千葉)、札幌でプレー、引退後は13年から札幌の社長を務めた。元Jリーガーのチェアマンは初、49歳の就任は最年少。4期8年の任期を終えた村井満氏(62)は15日付でチェアマンを退任し、Jリーグ名誉会員に選任された。

 選手とクラブ経営の実績を持つ野々村氏は「アジアの中ではずばぬけて素晴らしいよね、というリーグにしないといけない」と所信を表明した。J1のレベル向上は必須、同時に全国58クラブがより地域で輝くものにすることを誓った。

 新理事にも元選手が多い。宮本氏やC大阪の森島社長らを登用、特任理事には内田氏、中村氏らの顔触れも。「役員選考委員会からもう一度、フットボールを基軸に成長を進めるべきとの答申を受けた」と野々村氏。同時に鹿島の小泉社長ら社会の変化に敏感なIT系ビジネスマンも抜てきし、リーグの質を高めていく。

 依然としてコロナ禍の収束は見えない。ACLの秋春制移行に伴い、Jリーグでもシーズン移行の議論を含め、課題は山積している。まず第1の公約としては「半年以内には全クラブのスタジアムに行こうと思います」。Jリーグから生まれた新チェアマンの手腕が注目される。

 ◇野々村 芳和(ののむら・よしかづ)1972年(昭47)5月8日生まれ、静岡県出身の49歳。清水東高から慶大を経て、95年に市原(現J2千葉)へ入団。00年に札幌へ移籍しJ2優勝。主将としてJ1残留に貢献した01年終了後に現役を引退した。J1通算118試合6得点、J2通算36試合2得点。解説者やサッカー教室などを展開する会社経営者として活動し、13年から札幌の社長に就任。財政難を立て直し、J1定着に導いた。特技はゴルフ、麻雀、釣り。

 《新理事予定者に岡田氏&宮本氏ら》日本協会は15日、臨時理事会を開き、新理事予定者として元日本代表監督の岡田武史氏(65)、元日本代表の宮本恒靖氏(45)らを選出した。岡田氏とJリーグ新チェアマンの野々村氏らは副会長予定者、宮本氏は国際委員会の委員長予定者となった。田嶋幸三会長(64)は最終任期の4期目を迎え、次期会長、幹部など将来を見据えた人選となり、27日の評議員会、理事会を経て正式決定となる。

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