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3季ぶりJ1昇格の磐田が今季初勝利 京都に4発快勝、伊藤監督「勝ち点3は大きい」

[ 2022年3月6日 05:30 ]

明治安田生命J1第3節   磐田4ー1京都 ( 2022年3月5日    サンガS )

<京都・磐田>後半45分、試合を決定づける4点目を決め飛び上がって喜ぶ磐田・ジャーメイン(撮影・後藤 大輝)  
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 明治安田生命J1リーグは1試合が行われ、3季ぶりにJ1に昇格した磐田は京都に4―1で快勝し、待望の今季初勝利を挙げた。MF大津祐樹(31)のミドルシュートで先制に成功。後半にはMF鈴木雄斗(28)が2得点、終了間際にはFWジャーメイン良(26)にも得点が生まれるなど、強みの攻撃力を存分に発揮した。

 磐田がついに壁を乗り越えた。リーグ3戦目、公式戦4戦目にして待望の今季初勝利。試合終了後、誰よりも派手なガッツポーズをつくった伊藤彰監督(49)は「このタイミングで勝ち点3を取れたことは大きい」と喜びを爆発させた。

 京都のプレスをいなしながらボールを支配し、序盤から主導権を握った。すると前半35分、大津がMF松本とのパス交換からペナルティーエリア左に進入し、右足一閃(いっせん)。「ゴンさんとのシュート練習でやっていた形だった」と元日本代表FW中山雅史コーチ(54)仕込みの強烈なミドルシュートをゴール右上に突き刺した。同45分にはFW杉本へのファウルで相手GKが一発退場。数的有利を得て臨んだ後半は17、23分に鈴木が立て続けに得点。終了間際にはジャーメインがダメ押しの追加点を挙げて相手を寄せ付けなかった。

 昨季はJ2トップの75得点と圧倒的な攻撃力を示して優勝したが、一方で失点は42を数えた。クラブは攻撃の継続と守備の改善を期し、ポジショナルプレーや可変システムを掲げる伊藤監督を招へい。選手は開幕前から手応えを口にしていたが、J1のプレー強度、スピードは一筋縄ではいかず、勝ちきれない試合が続いた。それでも、「自分たちのやっていることは間違っていないと思っていた」とこの日2得点の鈴木。J1の強度に慣れ始めた今、強みの攻撃が再び輝き始めた。

 先制点の大津は「チームのやりたいことを意思統一してできた。それがまた大きな自信になった」とうなずいた。古豪復権へ、磐田が大きな一歩を踏み出した。

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2022年3月6日のニュース