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浦和・松崎が大ポカからの同点弾 それでも「初ゴールを取れたが、正直悔いの方が残る試合になった」

[ 2022年2月23日 19:45 ]

明治安田J1リーグ第9節   浦和2ー2神戸 ( 2022年2月23日    埼玉 )

<浦和・神戸>前半、ゴールを決め喜ぶ浦和・松崎(右から2人目)(撮影・西海健太郎)
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 その左足でミスを取り返した。移籍後初先発となったMF松崎快(24)は0―1で迎えた前半12分、左足を振り切って同点弾。「ボックス付近は自分も自信を持っている。ワントラップ目で相手を外せて、当たりは良くなかったが、上手くゴールに入ってくれて良かった」。ペナルティーエリア内のスペースに呼び込んでパスを呼び込むと、トラップで対峙(たいじ)した相手DFを外してゴールネットを揺らした。

 開始早々の同4分にPKを与えてしまった。これはGK西川周作(35)が魂のセーブを見せたが、その後にスローインの流れから先制を許した。「先にボールに触れると思って足を出したが、大迫選手がすごく速くて、そこは今まで体感できてなかったところなので“やってしまったな”と思った」。それでも「落ち込んでいてもしょうがない」とすぐに切り替えた。自分のミスは自分が取り返す――。その強い覚悟が同点ゴールにつながった。

 移籍後初先発で後半18分までプレーし、移籍後初ゴール。痛恨のミスもあったが、悪くはない出来だった。しかし、本人はまったく満足していない。前半30分には右サイドでフリーでボールをもらってシュートを放ったが、相手GKに阻まれた。「自分が2点目(チーム3点目)を決めていれば終わっていた試合だし、退場者が出たあとも2―1と3―1だと勝つ確率もだいぶかわってくる。あそこでフリーで受けたからには確実にゴールに流し込むべきだったと思うし、初ゴールを取れたが、正直悔いの方が残る試合になった」。反省の弁ばかりが口から溢れてきた。

 「(J1で)想像していたよりはやれたと思うが、さっきも言ったように、2点目を自分が決めていれば終わっていた試合だし、このクラブは“ちょっと通用した”とかいらないと思う。いかに勝ちに貢献できるかという部分で、自分が通用する、しないを悠長に待っているクラブではない。もっとやらないといけない」

 あの一発はあくまで名刺代わり。24歳のドリブラーは、赤いユニホームをまとってこれからも自身の価値を証明し続ける。

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2022年2月23日のニュース