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鹿島・優磨ただいま弾!欧州帰りのFWが6年ぶり開幕白星に導く「勝たせないと、という強い気持ちある」

[ 2022年2月20日 05:30 ]

明治安田生命J1第1節   G大阪1―3鹿島 ( 2022年2月19日    パナスタ )

<G大阪・鹿島>前半、勝ち越しのゴールを決める鈴木(撮影・北條 貴史)
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 明治安田生命J1リーグは19日、各地で8試合が行われ、鹿島はアウェーでG大阪を3―1で下し、16年以来6年ぶりとなる開幕白星を挙げた。約2年半ぶりに古巣復帰を果たしたFW鈴木優磨(25)が、前半30分に18年9月の神戸戦以来となるリーグ戦ゴールを決めて勝ち越し。FW上田綺世(23)も2ゴールを挙げるなど、二枚看板の活躍で6年ぶりの国内タイトルへ好スタートを切った。また、J2から12年ぶりに昇格した京都は天皇杯王者・浦和を下した。

 名刺代わりの一撃で、国内復帰を強烈にアピールした。今冬、ベルギー1部シントトロイデンから帰還。久しぶりに鹿島のユニホームに袖を通した鈴木は前半30分、ゴール前での連動したプレスからボールを奪取。GKの手をはじきながらも、ゴール左隅に勝ち越し弾を流し込んだ。

 「また公式戦を鹿島で戦える時が来たという感情が込み上げてきた」

 鹿島が最後に開幕戦を勝った16年も、G大阪から決勝点を挙げたのは鈴木。その勢いでリーグタイトルを勝ち取った。ただ、プロ2年目の当時と今回では、ゴールの意味が違うと明かした。

 「あの時は生き残るために必死で、出た試合は結果を残そうと自分中心だった。今日はゴールもうれしいが、今回の復帰では必ずチームを勝たせなきゃいけないという強い気持ちがある」

 かつての“オラオラ系”から印象は一変した。この日は中央に構えて得点だけを狙うのではなく、献身的に動き回ってつぶれ役もこなした。前半38分にはFWパトリックへの泥くさいチャージが相手の「乱暴な行為」を誘い、パトリックは一発退場。身を粉にしたプレーでフォア・ザ・チームを体現した。

 後半37分にピッチを去ったが「アグレッシブに行けたのが勝利の要因」と充実の表情を浮かべた。ヴァイラー新監督が合流できるまでチームの目標に掲げた「全勝」を達成すべく、「負けられない戦いは続く。慢心せず(26日)川崎F戦に向けて良い準備をしたい」と王者撃破へ意気込んだ。(河西 崇)

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