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なでしこ岩渕がコロナ陽性 21日アジア杯初戦…エース不在、W杯切符に暗雲

[ 2022年1月20日 05:30 ]

岩渕真奈
Photo By スポニチ

 女子サッカーの23年W杯オーストラリア・ニュージーランド大会の予選を兼ねたアジア杯インド大会は20日に開幕し、日本代表「なでしこジャパン」は21日に1次リーグ第1戦でミャンマーと対戦する。19日には前日インド入りしたFW岩渕真奈(28=アーセナル)が新型コロナウイルスの陽性反応を示して隔離される緊急事態が発生。なでしこはエースを欠いて大会に入ることになった。

 大会3連覇を目指すなでしこジャパンに激震が走った。日本協会は19日、岩渕が新型コロナの検査で陽性判定を受けたと発表。昨夏の東京五輪でもチームをけん引した絶対的エースを欠いて、W杯予選も兼ねる大会に突入することになった。

 岩渕は日本での事前合宿に参加せず、所属クラブのある英国からインド入り。出発72時間前以内に行った検査は陰性だったが、インド到着時に受けた検査で陽性となった。日本協会によると現在のところ無症状で、自室待機となった。チーム関係者に濃厚接触者はおらず、岩渕は離脱せずにチームに残る。

 発症日となる18日を1日目とし、無症状かつ7日目の再検査で陰性などの条件を満たせば隔離が解除されるという。再検査は24日の予定。21日のミャンマー戦と24日のベトナム戦は欠場を余儀なくされ、27日の韓国戦も万全の状態で迎えるのは困難だ。

 日本協会の佐々木則夫女子委員長は「復帰を待ち、彼女とともに戦っていく方針。(ほかの)選手も変わらず集中している」とコメントした。MF猶本は「みんなでサポートというか、帰りを待っているというのを伝えられたらいい。帰ってくるまでチーム全員でしっかり勝っておきたい」とし、エースの帰還を信じて逆風に立ち向かう考えを示した。

 ▽W杯出場条件 開催国オーストラリアを除いた成績上位5チームに出場権が与えられる。最終予選を兼ねるアジア杯は12チームが3組に分かれて1次リーグを行い、各組上位2チームと3位の成績上位2チームが決勝トーナメントに進出。その初戦に勝ち、4強入りすればW杯本大会切符を獲得する。敗れた4チームでプレーオフを行い、残りの1(オーストラリアが5位以内なら2)チームを決める。

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2022年1月20日のニュース