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鹿島の草創期を支えたスポンサーが24年ぶり復帰 株式会社カネカと再タッグ

[ 2021年10月21日 18:32 ]

契約締結会見で記念撮影する(左から)菅原会長、上田、町田、小泉社長
Photo By スポニチ

 J1鹿島は21日、化学メーカー「株式会社カネカ」とクラブオフィシャルパートナー契約を締結したと発表し、カシマスタジアム内で契約締結会見を行った。93年のJリーグ開幕年から5年間、クラブをスポンサーとして支えた同社が24年ぶりに復帰。次節23日のアウェーFC東京戦から、ユニホームパンツの左裾前に「kaneka」のロゴを掲出する。

 クラブの草創期を支えたスポンサーが帰ってきた。Jリーグが創設した93年から5年間、株式会社カネカの前身となる鐘淵化学工業株式会社は株主、企業スポンサーとしてクラブを支援。そしてクラブ創設30周年を迎えた今年、双方が掲げる夢の実現に向けてもう一度、手を組むこととなった。

 同社では海をプラスチック汚染から守るため、100%植物由来かつ海水中で生分解される「カネカ生分解性ポリマー」を開発。カシマスタジアム内の売店でも多くの廃プラスチックを排出しており、今後はリーグで初の試みとなるストロー、スプーン、皿、手提げ袋などを同製品に切り替え、脱炭素社会の実現を目指していく。

 また、同社で開発し多くのプロアスリートが使用するサプリメント「還元型コエンザイムQ10」や、乳製品などを選手、サポーターなどにも提供、販売を進めていく。株式会社カネカの菅原公一代表取締役会長は「還元型コエンザイムQ10はドーピングにはなりません。いくら飲んでも大丈夫。私はアントラーズの選手にも試してもらい、是非、天皇杯で優勝して欲しい」とエールを送った。

 両者の共通の願いは、よりよい社会の実現だ。近年注目されている持続可能な開発目標「SDGs」の取り組みは社会全体の流れになりつつあり、鹿島が掲げる「地域共生」の柱でもある。小泉文明社長は「サッカーだけを届ければいい時代ではない。社会の一部として、より社会をよくするための行動をしていきたい。カネカ様と技術、科学で社会の願いを叶えていく」と青写真を描いた。

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2021年10月21日のニュース