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ビーチサッカーW杯 日本、頂点あと一歩も過去最高2位 2ゴール躍動の赤熊「壁を一つ越えた」

[ 2021年8月31日 05:30 ]

準優勝に歓喜の日本チーム(AP)
Photo By AP

 ビーチサッカーW杯ロシア大会の決勝が29日、モスクワで行われ、日本は開催国のロシアに2―5で敗れて初優勝を逃した。第1ピリオドに先制されたが、第2ピリオドに赤熊卓弥(ラソアペーゴ北九州)が同点弾。だが、その後に突き放されて終了の笛を聞いた。準優勝の日本は2005年大会と前回19年大会のベスト4を上回る最高成績となった。

 日本のビーチサッカー界の新たな歴史がつくられた。05年、19年大会ではね返された準決勝の壁を乗り越えて決勝に進出。1次リーグでも敗れた開催国ロシアに悲願の初優勝を阻まれたものの、選手たちは表彰台で晴れやかな笑顔を見せた。

 準決勝のセネガル戦でハットトリックを達成した赤熊は、決勝でも2ゴールと躍動した。「これまでの大会は先輩方の背中を追いかけていくという形が多かった。今大会は自分が引っ張るという思いも強かったですし、試合中も自分がどうにかするんだと思っていた」。得点ランキング3位で、ブロンズスコアラー賞を獲得。責任感と覚悟を胸にチームをけん引した。

 海外遠征ができないなどコロナ禍に翻ろうされる中、チームは国内合宿で総合力を高めてきた。赤熊は「代表活動をたくさんさせていただいた結果が壁を一つ越えた要因になったかなと思う」と振り返るとともに「試合後にたくさんの方からメッセージをもらって、この2年間がむしゃらにやってきてよかったなと思う」と周囲に感謝した。

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2021年8月31日のニュース