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乾貴士、10年ぶりC大阪復帰 最短で9月5日のルヴァン杯G大阪戦出場も

[ 2021年8月30日 05:30 ]

C大阪時代の乾

 昨季限りでスペイン1部(現2部)エイバルを退団した元日本代表MF乾貴士(33)が、古巣のC大阪に加入することが29日、分かった。以前から復帰を要請されていた中、両者間で合意。10年ぶりとなる復帰が近日中に正式発表される。登録が間に合えば、9月5日のルヴァン杯準々決勝第2戦G大阪戦(パナスタ)から出場可能となる見通しだ。

 乾がJリーグ、そして古巣への10年ぶりとなる復帰を決断した。エイバルから退団した今オフに、スペイン1部クラブへの移籍を強く希望。トルコなどからの正式オファーを断り、スペインの移籍期間が締まる今月いっぱいまで待つ姿勢を示していた。だが、思うような誘いが来なかった中、昨季から継続してラブコールを送ってくれたC大阪に帰ることを決めた。

 滋賀の野洲高で全国制覇を果たした乾は、08年途中に横浜からC大阪へ移籍。香川真司とのコンビで09年のJ1昇格に貢献した。11年夏に欧州移籍を果たし、ドイツやスペインのクラブで戦い続け、18年のW杯ロシア大会では2得点を挙げる活躍。日本屈指の選手と呼ばれるまでに成長した一方、オフ期間には常にC大阪の練習場で調整するなど、古巣への愛着を示してきた。

 無所属だった今オフも、コロナ対策をしながらC大阪の練習に参加。新たなチームメートとなる選手たちの特徴は既につかんでおり、コンディションも含めて、早々にフィットできる状況が整っている。レヴィー・クルピ監督の事実上の解任を受け、前日28日のG大阪戦から指揮を執る小菊昭雄新監督は08~11年の在籍時に指導を受けた恩師。慣れ親しんだ環境で、経験を重ねたドリブラーが再出発を図る。

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