浦和、マルセイユ酒井獲得へ 完全移籍正式オファー、9年ぶりJリーグ復帰へ

[ 2021年5月10日 05:00 ]

マルセイユ・酒井
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 浦和がフランス1部マルセイユの日本代表DF酒井宏樹(31)の獲得を正式オファーし、条件面などで大筋合意したことが9日までに分かった。複数の関係者によれば、今夏の獲得に向けた交渉は細部を残すのみという。欧州や他のJ1クラブも獲得に動く中、浦和では今冬の早い段階から獲得調査に乗り出していた。日本代表で不動の右サイドバック(SB)がJリーグに復帰すれば9年ぶりとなる。

 浦和が水面下でビッグネーム獲得の動きを進めていた。ドイツや名門マルセイユで長く主力を務めた酒井に正式オファー。今冬の早い段階から調査に乗り出し、複数年契約での獲得は大筋で合意したという。Jリーグ復帰となれば柏時代の12年以来実に9年ぶり。代名詞の「高速クロス」が埼玉スタジアムで見られそうだ。

 酒井の実力はもはや説明不要。日本代表でも不動の右SBにして東京五輪OA枠の最有力候補だ。DFに必要なパワー、スピード、技術を全て兼ね備え、攻撃参加はもちろん、フランスではパリSGのブラジル代表FWネイマールらとも互角に渡り合い、守備、対人の強さにも磨きがかかった。今季の欧州CLには全6戦フル出場、リーグも27戦出場。本職の右SBをはじめ3バックでのセンターバック(CB)起用でも高評価を得ている。

 浦和の右SBには今季から元日本代表DF西大伍が加入し、早くも抜群の存在感を見せている。その西は右MFやボランチなど、よりゴールに近い中盤でのプレーも得意とする。SB、CBもこなす酒井が加入すれば懸念されるDFラインの選手層は強化され、ロドリゲス監督の戦術の幅が広がることは間違いない。

 近年、欧州からJ復帰の例はあっても、5大リーグの主力クラスの獲得は異例。関係者によれば酒井はトップパフォーマンスのうちに再び、日本でプレーすることを望んでいたという。その“バリバリ度”ではヤンキースから楽天に移籍した田中将大投手にも匹敵し、浦和をはじめ、Jリーグ全体への波及効果も期待できそうだ。

 今季開幕前にFWレオナルド(山東)、DF橋岡大樹(シントトロイデン)、MF柏木陽介(J3岐阜)ら主力クラスの退団、移籍が重なった浦和だが、4月には新助っ人FWユンカーを獲得し、今夏には世界レベルのSBが赤いユニホームに袖を通す。黄金期を彷彿(ほうふつ)させる大型補強は間もなく実現する。

 ◆酒井 宏樹(さかい・ひろき)1990年(平2)4月12日生まれ、千葉県出身の31歳。柏の下部組織から09年トップチーム昇格。11年に右サイドバックでブレークした。12年7月からドイツ1部ハノーバー、16年夏からフランスの名門マルセイユの主軸でプレー。U―23日本代表として12年ロンドン五輪出場、日本代表として14、18年W杯出場など国際Aマッチ通算64戦1得点。1メートル84、79キロ。利き足は右。

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