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麻也“絶対に”負けられない日韓戦「最も大事。若い選手も理解して」

[ 2021年3月25日 05:30 ]

<日本代表練習>笑顔でボール回しをする(左から)南野、冨安、吉田、遠藤
Photo By スポニチ

 日本代表は25日、日産スタジアムで親善試合・韓国戦を行う。24日は両チームとも冒頭以外の大半を非公開として試合会場で最終調整した。通算対戦成績は日本の13勝23分け40敗。主将のDF吉田麻也(32=サンプドリア)は「最も大事な試合」と77回目を数える日韓戦の“重み”を誰よりも強調。言葉で、プレーで、宿敵撃破を誓った。

 眉間にしわを寄せた厳しい表情で、ランニングの先頭を走った。わずか冒頭15分だけ公開された最終調整だったが、その中でも漂う戦闘モード。対韓国は単なる親善試合ではない。オンライン取材では、いつもは冷静な吉田が「日本代表として戦う以上、最も大切な試合。どの試合も大事だけど、それくらい韓国と戦うのは大事。絶対に勝たないといけない」と言い切った。

 過激な言葉の数々の背景には、若手とのギャップがあった。吉田が韓国と初対戦したのは11年8月。当時まだ代表キャップ8試合目の22歳は、代表常連だった先輩から「骨が折れても、体が壊れても、ぶつかっていかないといけない」と聞かされた。オーバーエージ枠として出場した12年ロンドン五輪3位決定戦で韓国に敗れた一戦は現在も「忘れることはない」という。

 今合宿は新型コロナの防疫対策で国内組とホテルの階層が違い、コミュニケーションは基本的にピッチ内でしか取れない。「今の時代にそぐわないかもしれない」と前置きしつつも「10年がたって、その部分(日韓戦の重要性)を伝えられていないという危惧があった。若い20代の選手にも理解してほしい」。継承してきた死闘の系譜を、メディアを通して理解してもらう意図もあった。

 海外組を含めたフル代表での韓国戦は10年ぶり。吉田自身、異例のチャーター機帰国をさせてもらい、韓国戦出場の資格を得た。「これだけしてもらって結果を出せなきゃ男じゃない」。無失点に抑えれば国際Aマッチ通算50完封目。骨が折れても、体が壊れても、日本ゴールは守り抜く。 

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2021年3月25日のニュース