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徳島MF藤田譲瑠チマ 「久保世代」屈指の攻守のつなぎ役

[ 2021年2月25日 05:30 ]

26日開幕 J1注目の新戦力(20)

徳島MF藤田譲瑠チマ
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 複数のクラブから誘いがあった中で、U―19日本代表MF藤田譲瑠チマ(19)は徳島への移籍を決めた。スタイルやビジョンに強くひかれ、昇格1年目のクラブで戦うことを決断。今季から指揮を執るポヤトス監督はまだ不在ながら「ミーティングを重ねているので。監督の考え、やりたいサッカーはかなり伝わってきています」と手応えを口にする。

 ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれ、ジュニアユースから東京Vに所属してきた。育成の名門で高校3年時あたりから急激に力を伸ばして、ルーキーイヤーだった昨季はJ2で41試合出場3得点4アシストをマーク。大きな目標だった今年のU―20W杯は新型コロナの影響で中止が決まったが、世代でも屈指の存在となりつつある。

 中盤でボールを回収する能力に優れており、豊富な運動量で攻守をつなぐ。「セカンドボールを拾うところは自分の強み。攻撃していた後に相手のカウンターの芽をつむことや、守備の意識は求められていると思う」。プレーの参考にしているのは、チェルシーに所属するフランス代表MFヌゴロ・カンテ。その姿に、自身の未来も重ねている。

 「自分も海外志向があるんですけど、もし海外に行ったら、カンテみたいに体が小さい方。その中でも戦っているというのは、凄いお手本になっています」。既に欧州で戦う久保建英(スペイン1部ヘタフェ)や斉藤光毅(ベルギー2部ロンメル)と同学年の19歳。彼ら2人に負けないポテンシャルを持つだけに、初挑戦となるJ1でも一気に台頭する可能性を秘めている。

 ◆藤田 譲瑠 チマ(ふじた・じょえる・ちま)2002年(平14)2月16日生まれ、東京都出身の19歳。町田大蔵FC、東京Vジュニアユース、同ユースと進み、2種登録されていた19年9月にJリーグデビュー。20年にトップ昇格。今年1月に徳島へ完全移籍。1メートル72、70キロ。利き足は右。

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