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ヘタフェ久保“壁”に直面 2戦連続ベンチスタート…好機演出もクロスのみ

[ 2021年2月16日 05:30 ]

スペイン1部   ヘタフェ0-1Rソシエダード ( 2021年2月14日 )

<ヘタフェ・Rソシエダード>後半、途中出場し攻め込むヘタフェの久保
Photo By 共同

 スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)は14日、ホームのレアル・ソシエダード戦に後半13分から出場した。同22分にはクロスで好機を演出したが、新天地での初ゴールはまたもお預け。ホセ・ボルダラス監督(56)は守備の向上を理由に布陣を4―4―2に回帰しており、2試合連続ベンチスタートとなった“日本の至宝”に早くも試練が訪れている。

 久保に早くも壁が立ちはだかっている。9日のRマドリード戦に続いて、14日のRソシエダード戦もベンチスタート。後半13分に投入されると同22分には右サイドで相手DFを手玉に取り、柔らかいクロスで好機を演出したが、その後はチャンスをつくれなかった。チームは4試合連続無得点で5試合勝利なし。自身も先発奪還への正念場を迎えている。

 久保の獲得で布陣を4―4―1―1に変更し、降格圏を脱出した。しかし、失点が止まらずにボルダラス監督は前節のRマドリード戦から4―4―2に回帰。この日の試合後の会見で「なぜ(久保ら)補強選手を信頼することをやめたのか」と問われた指揮官は「新しい選手たちは先発を務め、多くの失点を喫した。彼らのせいではないが、守備のレベルが下がっていた」と強調。日本代表やビリャレアルでも指摘されてきた守備での貢献度の低さや強度不足の課題に直面した。

 それでも地元紙アスは「2」とチーム内で最高評価を与え、「輝きのないチームでいくつかのひらめきを見せた。右サイドで1対1を試み、相手にとって危険な存在となった」と前向きに報じた。今後、守備で求められる最低限をクリアしつつ、結果を出せるか…。

 入団会見で「チームの目標達成に貢献することが、最大の目的。そのために必要なことはなんでもやっていきたい」と意気込んだ19歳だが早くも勝負どころが訪れている。

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2021年2月16日のニュース