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C大阪MF中島元彦 J2武者修行で成長、キック&強力シュートで定位置

[ 2021年2月7日 05:30 ]

26日開幕 J1注目の新戦力(3)

C大阪・中島元彦
Photo By スポニチ

 プロ4年目を迎える21歳に、飛躍の予感が漂っている。J2新潟への期限付き移籍から復帰したC大阪MF中島元彦だ。1月31日から始まった宮崎キャンプでは、主力組に入って元日本代表MF清武らと攻撃陣を形成することもある。「チャンスはもらえているんで。生かせるかどうかは自分次第」。定位置奪取への思いは強い。

 今季から再びC大阪で指揮を執るレヴィー・クルピ監督の目に留まったのが、キックの質の高さだった。セットプレーの練習で控え組のキッカーを託されると、要求される場所にピンポイントでボールを送り続けた。香川真司(現ギリシャ1部PAOK)や柿谷曜一朗(現名古屋)、南野拓実(現プレミアリーグ・サウサンプトン)らを見いだした名将は可能性を感じ、すぐさま主力組に抜てきした。

 パンチ力も兼ね備える右足を、持ち味と自覚している。「自分はシュートが特長なんで、もっとシュート場面を増やしていければアピールになる」。昨年7月から加入した新潟でポジションをつかみ、35試合に出場して5得点。数字を残しただけでなく、守備や適応力にも自信を深めてスケールアップした。

 小学生時代からC大阪のアカデミーで育ち、世界へと羽ばたく先輩たちを見てきた。「曜一朗くんも、(徳島から)帰ってきて活躍した。イメージは良いものを持っています」。昨季の中断期間中には、C大阪を代表して、関西クラブが参加したeスポーツ大会に出場。テレビゲーム「ウイイレ」で元日本3位という腕前を披露した。次は、その足に注目だ。

 ◆中島 元彦(なかじま・もとひこ)1999年(平11)4月18日生まれ、大阪府出身の21歳。C大阪U―12、西U―15、U―18を経て18年にトップ昇格。20年7月にJ2新潟へ期限付き移籍し、今オフに復帰した。攻撃的MFだけでなくボランチやFWでもプレー可能なポリバレント。1メートル70、66キロ。利き足は右。

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