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増嶋竜也氏が異例の自主トライアウト開催 クラウドファンディングも設立

[ 2021年2月7日 05:00 ]

自主トライアウトを開催する増嶋竜也さん
Photo By スポニチ

 昨季限りで現役を引退した増嶋竜也さん(35)が、未所属Jリーガーを救済するトライアウトを自主的に開催することが6日、分かった。今月15日から3月7日までの3週間、大阪のJグリーン堺でトレーニングキャンプを実施。所属先が決まっていない選手の参加を受け付けるとともに、Jクラブのスカウトらに声をかけて契約につながる機会を設ける。立ち上げたプロジェクトの下、資金はクラウドファンディングで募っていく。(以下URL)

https://camp-fire.jp/projects/view/382938

 京都や柏、千葉などで17年間の現役生活を過ごした増嶋さん。12年にはバドミントン選手として2度の五輪に出場した潮田玲子さんと結婚し、アスリート夫婦として話題になった。電話取材に応じた増嶋氏は「コロナ禍で厳しい情勢ですけど、まだ引退しなくないという選手から多くの連絡が来たんです」と経緯を説明した。開催にあたり、資金を集めるために「♯Reback―もう一度Jの舞台へ―」というクラウドファンディングを設立。目標金額は600万円に設定された。

 緊急事態宣言による入国制限で来日できていない選手もいるだけに、各クラブの補強ポイントと合致すれば、契約に至る可能性はある。また、現在は各クラブが開幕に向けたキャンプなどを実施中。チーム作りが進む中で弱点なども見えてくるタイミングだけに「現役の時から“この時期にもトライアウトがあったらいいのにな”と思っていた」と増嶋氏は言う。

 「今回のトレーニングキャンプが成功するかは分からないけど、たとえ引退することになっても、選手たちには最後に気持ちよくやりきってもらえれば。Jリーグなどのチーム関係者には、ぜひ、気にかけてもらえればと思っています」

 異例といえる自主トライアウト。3週間の期間中には練習試合なども予定されており、参加する選手にとっては人生を懸けたアピールの舞台となりそうだ。

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2021年2月7日のニュース