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鹿島MF須藤直輝 ウッチーから“置き土産”受け取った次世代ドリブラー

[ 2021年2月5日 05:30 ]

26日開幕 J1注目の新戦力(1)

ルーキーの須藤直輝
Photo By スポニチ

 Jリーグは今月26日に21年シーズンの開幕を迎える。スポニチでは「注目の新戦力」と題して、J1全20クラブの担当記者が注目選手を紹介する連載を開始。第1回は、5年ぶりのV奪還に照準を定める鹿島の新戦力MF須藤直輝(18)。U―18日本代表候補にも名を連ねる高卒年代随一のルーキーが、1年目からの飛躍を目指す。

 ボールを持つと何かが起こる。そんな期待感を抱かせるのが、須藤だ。最大の武器は卓越したドリブル。フリースタイルフットボーラーとして活躍する兄・大輝さん譲りのボールコントロールで、高校サッカーファンを魅了してきた。椎本邦一スカウトは「うちにいないタイプ。今、国内でもドリブルできる選手が少ない」と期待する。

 単にテクニシャンで収まらないのが、埼玉の強豪・昌平高で1年から10番を背負ってきたゆえんだ。1対1では緩急自在のドリブルで、巧みにスペースを見いだしてチャンスメーク。フィニッシュの能力もあり対戦各校の脅威となってきた。鹿島ではサイドハーフやトップ下として、前線の活性化の役割を期待される。

 中学時代はJ2大宮の下部組織で育ち、高校卒業後は“古巣”に戻ることも選択肢の一つだった。しかし、昨夏に元日本代表DF内田篤人氏が引退セレモニーで語った「鹿島はサッカーに集中できる環境。偉大な先輩が迎え入れてくれる」の言葉が胸に響いた。「内田さんが言うなら間違いないと確信した」と、名門入りを決意した。

 内田氏が残した大きな“置き土産”を受け取った須藤は「自分の武器であるドリブル、チャンスメークでタイトル獲得へ1年目から貢献できるように努力したい。熱いサポーターの方々のためにも強い気持ちで戦いたい」。目指すは、内田氏以来、クラブ史上2人目となる高卒ルーキーでの開幕スタメンだ。 

 ◆須藤 直輝(すとう・なおき)2002年(平14)10月1日生まれ、埼玉県出身の18歳。大宮ジュニアユースを経て昌平高に進学。1年夏の全国高校総体4強、2、3年冬の全国高校選手権は2大会連続8強に貢献した。将来の夢である「海外挑戦」のため、在学中に英検2級を取得。好きな選手はスペイン1部バルセロナなどで活躍した元ブラジル代表MFロナウジーニョ。家族は両親と姉、兄。1メートル69、63キロ。利き足は右。

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