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“82年W杯スペイン大会得点王”ロッシ氏 64歳で死去

[ 2020年12月11日 05:30 ]

パオロ・ロッシさん
Photo By ゲッティ=共同

 1982年W杯スペイン大会の得点王で、イタリアの優勝に貢献したパオロ・ロッシ氏が死去した。64歳だった。10日、解説者を務めていた国営イタリア放送協会(RAI)が発表した。詳しい死因は明らかにされていないが、「治療できない病」という。

 キャリアのハイライトは82年W杯。4試合無得点で迎えた2次リーグのブラジル戦でハットトリックをマークし、ジーコ、ファルカン、トニーニョ・セレーゾ、ソクラテスの“黄金のカルテット”を擁した優勝候補筆頭を3―2で退けた。準決勝ポーランド戦で2得点、西ドイツとの決勝では先制点と、44年ぶりの栄冠の主役となり、大会6ゴールで得点王にも輝いた。

 身長1メートル74で細身ながら、鋭い動きだしと得点感覚を武器にワンタッチでゴールを量産。クラブではユベントスで2度のリーグ制覇を果たすなど活躍した。サッカー界にとっては2週間前に60歳で他界したディエゴ・マラドーナ氏に続く、あまりに早い別れとなった。

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