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ビリャレアル・久保、首位浮上に導く芸術アシスト!地元紙満点評価、代表戦でも輝き放つ

[ 2020年11月7日 05:30 ]

欧州リーグ 1次リーグI組   ビリャレアル4―0マカビ・テルアビブ ( 2020年11月5日 )

欧州リーグの1次リーグ第3戦にフル出場したビリャレアルの久保建英(中央)(AP)
Photo By AP

 欧州リーグの1次リーグ第3戦は5日、各地で行われ、スペイン1部ビリャレアルの日本代表MF久保建英(19)はホームのマカビ・テルアビブ(イスラエル)戦にフル出場し、後半7分にはFWバッカの得点をアシストするなど4―0の快勝に貢献した。チームは3連勝でI組の首位に浮上。日本代表のオーストリア遠征にも弾みをつけた。

 見せ場は後半7分に訪れた。4―3―3の右FWで先発した久保は、相手マーク2人を軽快なステップでかわすと左足一閃(いっせん)。ゴール右からDFライン裏へ、柔らかなクロスでバッカのヘッド弾を演出した。欧州リーグでは通算3アシスト目。チーム3点目の起点ともなり、快勝とグループ首位浮上の原動力となった。

 試合前、本拠スタジアムはバケツをひっくり返したかのような豪雨に見舞われた。芝生には瞬く間に水が浮き、試合開始が1時間10分も遅れる事態に。序盤はボールが走らず、パス回しにも苦労したが、久保は徐々に悪条件のピッチにも適応。後半は決定的なパスを繰り出すなど、持ち味を発揮した。

 地元紙アスでは満点の「3点」をつける最高評価。「まるで濡れた芝が芸術的な動きをするための氷のリンクのよう。ピッチの4分の3は久保のものだった」と絶賛。エメリ監督も「今日は我々の試合でより完璧なものだった。若手、ベテランのバランスが取れた最高のゲーム」と満足そうだった。

 久保は8日の敵地ヘタフェ戦後、日本代表のオーストリア遠征(13日=パナマ戦、17日=メキシコ戦)に合流する。クラブでの出場機会に恵まれないまま臨んだ10月のオランダ遠征では、2試合で得点に絡むことなく試合勘不足も露呈した。今回は違う。先月22日のシワススポル戦から、欧州リーグでは3戦連続の先発出場。本来の輝きが期待できる。

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2020年11月7日のニュース